夕焼けMemorial

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準備室に入るとそこはいつもとは違っていた
先生の椅子の周りには沢山のモニターにパソコンが置いてあって、そこに映っているものは・・・



グラウンド


教室


どこかの廊下


トイレだけども洗面所の辺りだけ



その他にもあった
見渡していると



先生は椅子に座って教室の中の映像を見ては





「助けを呼ぼうとしても無駄だよ」





覗き込むと皆が窓際に集まってて紙を持っていた



SOSて・・・・
まあ、そうなんだけどさ



「その窓ガラスは外からだと中の様子が見えないようになってる」



「「なんでうちらのことが・・・」」



生徒達が監視カメラに気づき


「皆のことがよーく見えるy「「ちっ」」はい諏訪、その舌打ちは何に向けてかな？

ちなみにこのカメラ高いから壊したらペナルティーだぞー」





あいつら大丈夫かな・・・
こんな状況になって皆も落ち着かないんだろうな
家に帰りたいし、死にたくないもんね・・・




「体調は大丈夫か？」




先生はパソコンと向き合ったまま声をかけてきた


正直言ってまだ良くはないけど



「うん、少しね」

先生は私をじっと見つめると立ち上がって此方に近づいてきた




「その割には顔色が良くない」




大きな手のひらが頰に触れてくる
久々に伝わる温もり、2人っきりの空間に心地よく感じて
先程、混乱して気持ち悪かったことが嘘のように落ち着いてきた

先生は手を離すと


「さっき皆に話したこと話す、Aは居なかったからこのまま聞いてくれ」



真剣な表情で話してくれた今日の課題を
本当の目的はまだ話せないと



澪奈が自＊した理由をさくらが答えるなんて・・・・

でも先生のことだから理由があるのか・・・





ん？待って・・・・・・・・
廊下にいた時、今ここで・・・・・




「先生・・・私のこと名字じゃなくって名前で呼んだ？」



というと先生は「癖だよ」と言ってそっぽ向いた
たったそれだけなのに嬉しくなってしまう

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