夕焼けMemorial

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郡司side



水泳部の顧問である坪井先生が言うには


選手のフリをすれば誰でも入室ができる
青いジャージーは水泳部が発注したオリジナルだという


容疑者の柊から送られてきたフェイス動画をすぐに鑑識に出した
その結果が今出ている

「加工されてるのは瓶のラベルだけですね」

動画で見た時に気づいたジャージーの袖にオレンジ色の染みが引っかかった
鑑識は濡れて滲んだもので塗料か何かかな？と

塗料・・・・？

宮城が俺の名前を呼んだ
何ぺんも呼ばなくてもいいだろ
ネットで注目されていると言って携帯を見せてきた

そこには



「警察も威信をかけて郡司真人警部補を全面バックアップ」




「でも相手はあのサイコ野郎ですからね」

「ヤツがまともな教師なら手の打ちようもあるんだけどな」

「そういえば郡司さんも教師だったんですよね？」

「まあな、でも教師なんてな
ちょっと叩けば体罰教師だ、世知辛い世の中だよ
その点、刑事は堂々と人を殴れていい」


いやいや刑事もダメだよ大炎上になりますよと宮城は笑った


「なあ・・・その内通者とやりとり出来ないか？」


昨夜マイボイで内通者らしきの者が現れた
『とある魁皇生』という奴だ

「マイボイなら直接メッセージ送れますよ」

宮城のおでこを軽く叩いた
早く言えよと言うと暴力刑事呟きますよとか言ってきやがった
そして内通者にメッセージを送ってみる

「(瀬ヶ山署の郡司です。君は立てこもり事件とどう関係しているんだ)」

「(僕はA組の生徒です)」



「生徒・・・男か？」



「(携帯をトイレに隠して難を逃れました)」

「(トイレに防犯カメラは？)」

「(ありますが、端のトイレは死角なので)」


「どうやら、ホントに生徒みたいですね」

一緒に見ていた宮城がそう言う
協力してもらうか・・・


「(君に頼みがある。
我々に協力してくれないか)」


「(分かりました)」




これで生徒たちを救えるといいんだが・・・

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