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『 わたしは、ずっと待ってたんだよ 』
その猫撫で声も
ねぇ、って肩を揺するその手も
視線の端で八の字になる眉も
ふと目を合わせれば弧を描く唇も
全部、ぜんぶ、大っ嫌いなんだ
もう、俺には近付かないでくれ
俺に勇気があれば
そう言って、その手を振り払って
目の前で連絡先だって消してやって
なんて
頭の中では幾らだって思い付くのに
こんな時まで出てくんなよ、俺の意気地無し
『今日の夜、空いてる?』
久々にご飯でもどう?
断れ、行くな、俺
心はそう叫んでいるけれど
弱みを握られているということは本当に恐ろしい
「分かっ、た」
俺に残された選択肢は、それだけだった
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Luv(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます! いつになるかはまだ分かりませんが、必ず戻ってきます!! (2018年9月8日 20時) (レス) id: 5d6877df27 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - すごく好きなお話だったので、また通知が来るのをずっと待ってます!お勉強頑張ってください! (2018年9月8日 19時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Luv | 作成日時:2018年6月18日 18時