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大丈夫、あと2ヶ月もすれば
俺はひかりとの関係を自然に切れる
留学するまでの辛抱だ
一緒に帰るのが当たり前になった放課後も
毎週のように誘われるデートも
帰り道に必ずせがまれるキスも
全部ぜんぶ
受け入れてきた
でも、その度に積もっていくのは
幸せじゃない
罪悪感
Aに対する申し訳なさが
俺の心を埋め尽くしていって
ひかりと手を繋ぐ度
唇を重ねる度
俺は俺を嫌いになっていった
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『 瑞稀くんはさ 』
留学まであと5日
いつもなら
無理矢理でも繋がれる手は空いたまま
『 留学したらわたしとはどうするつもり? 』
いちばん聞きたくなかった
聞かれたくなかった
自然にこの関係が切れればいいって
そう願っても、叶わないものは叶わない
「 あー、」
誤魔化してみても通用するわけない
「 ひかりはどうしたいんだよ 」
なんて、思ってもないのに
『 わたしは今のままでいたい 』
...... これも全て計算か
「 俺は、っ 」
ネクタイを引っ張られて塞がれたのは唇
『 聞きたくない 』
その
俺は許してしまったんだ
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Luv(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます! いつになるかはまだ分かりませんが、必ず戻ってきます!! (2018年9月8日 20時) (レス) id: 5d6877df27 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - すごく好きなお話だったので、また通知が来るのをずっと待ってます!お勉強頑張ってください! (2018年9月8日 19時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Luv | 作成日時:2018年6月18日 18時