18 . ページ18
.
何度も触れた唇の感触がなくなった時
心のどこかで少しだけ
寂しいと思った自分がいた
『 あ、時間、』
ふと目の端に時計が映って
もう夜の8時を指していた
『 帰った方がいいんじゃない? 』
分かってる、これはわたしを思っての言葉だ
いつか、慌てた執事の電話を聞かれたことを思い出す
笑っていて寂しそうだったこととか
もう会えなくなりそうだと思ったこととか
あの時間が全て鮮やかに蘇って
優斗さんと過ごす時間の温もりが
何をするよりも本当に幸せで
「 帰りたく、ない、」
『 え? 』
少し困ったような優斗さんが見えて
「 あっ、ごめんなさいっ 」
『 帰りたくないなら、俺と過ごそ? 』
にこりと笑ったその顔に
キャラメルみたいな甘くて優しい声に
またわたしの心は疼く
ああ、もうほんとに
何もかも
優斗さんの全てに
わたしは捕まえられて
離れられなくなっていく
.
854人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Luv(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます! いつになるかはまだ分かりませんが、必ず戻ってきます!! (2018年9月8日 20時) (レス) id: 5d6877df27 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - すごく好きなお話だったので、また通知が来るのをずっと待ってます!お勉強頑張ってください! (2018年9月8日 19時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Luv | 作成日時:2018年6月18日 18時