▼百人一首 ページ28
貴「へえ〜じゃあ、ホントは和葉ちゃんは蘭のとこで服部くんは新一のとこに泊まる予定だったんだ〜」
和「そ!でも、おばちゃんが米花ホテルのチケット当ててな〜。そんでそこ泊まる事になってん!」
平「オカン、くじ運めっちゃええからなぁ…」
貴「ふぅーん……。」
歩いていると、百人一首のポスターが貼ってある。
2人を見てから、私は詠み始めた。
貴「…しのぶれど色にいでけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで……」
和「それ、百人一首やんな、好きなん??」
貴「好きだよ〜。そんで、これは和葉ちゃんたちにピッタリって思ってさっ!」
たちまち顔が赤くなる二人。
平「ほ、ほんなら工藤はどーなんねん!!」
貴「んー…瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ……かな」
和「えー、なんでなーん??…あー確かに高校時代はそんなんやったもんなあ〜」
平「(納得や…)」
和「ほんなら、Aちゃんはこれやな!…心にもあらでうき世にながらへば恋しがるべき夜半の月かな…どや?!」
貴「つらい事があるかもしれないけれど、月を見ればその事を恋しく思い出す……ってゆう意味ね。確かにそうかも」
和「なー!あ、そういえばオカンがフサエブランドのネックレス買うてきて言うとったなあ…」
貴「フサエブランド?それなら、丁度ここよ、寄っていく?」
和「ホンマ?!あ、ウチがちゃちゃーって決めるから2人とも待っとって〜!!」
貴「……それにしても、江戸川コナンなんてヘンテコな名前よねえ」
平「なんや、ねえーちゃん知っとったんか?」
貴「あら?私は独り言のつもりだったんだけれども…どうしたの?服部くん?」
平「いや、それは、そのーなんてゆうたらええかな?」
貴「…ふふ、ごめんなさいねいじめて。…さっきの百人一首の時に蘭と新一の百人一首を私が読んで納得した顔してたでしょう。それで服部くんは知ってたんだな、と確信ました。」
平「…さすが、峰さんとこの娘やな。」
えげつない洞察力やで、と服部くん。
貴「…新一もあたしもそこら辺は父親譲りだから。」
平「…アンタ、性格がちっこいねぇーちゃんによー似とるわい…」
貴「ちっこいねーちゃん????」
平「工藤に聞けば分かるで」
貴「聞いたわよ、納得。」
平「早ないか!?」
貴「これだけは、得意だからね。」
136人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:御名 環 | 作者ホームページ: http://uranai.nosv.org/u.php/hp/092710021/
作成日時:2017年1月25日 0時