▽父と母 ページ23
貴「…というのが昨日のハイライトで…」
園「おめでどうううう」
貴「え、ちょ園子…?」
蘭「よかったね!A!」
貴「…ありがとう、蘭」
新「つーか、オメェんな事言ったのな」
貴「……例え俺がシャーロックホームズでも無理だ「あー!!!分かった!!俺が悪かった!!」フン…」
新「ほんっと、可愛くねぇ女…まじ灰原…」(ボソッ)
ちなみに、零さんは3日も私の所へ毎日来てくれていたらしく仕事が溜まっているから当分は会えないかもしれない。と言っていた。
?「A!!!」
貴「母さん!?…父さんまで…」
貴「何でここに……」
そう言うと、母さんは私を抱きしめた。
貴「かあ…さん?」
成「バカ!!アンタまでいなくなったらどうするのよ…」
智「……ごめんな、寂しい思いをさせてしまって…」
貴「父さんまで…」
成「Aをほったらかしていた訳じゃないのよ…ごめんなさいね。いつも寂しい思いをさせて…」
貴「…母さん?父さん?私、寂しいなんて思った事はないのよ?」
成・智「「え?」」
貴「…お兄ちゃんがいなくなった時、母さんはすぐにドラマの撮影に戻らなきゃいけなくて、父さんはクライアントに頼み込んで日にちをズラしているからすぐに国外に行かなきゃいけなかった。」
貴「……その時はお兄ちゃんみたく2人が消えてしまうんじゃないかって…とても怖かった。夜眠れない日が長く続いた。でもね、私が寂しくなかったのは…」
チラッとみんなの方を見る。
貴「…皆がいてくれたから…」
貴「私1人じゃできないような事を新一、蘭、園子…ううん、三人だけじゃない。ほかの人達も支えてくれた。」
貴「だから私は、大丈夫だよ……ママ、パパ…」
子供の頃2人をそう呼んでいた。
いつからか2人に負担をかけないように、と
勝手に大人になろうとした。
そこで2人の呼び方も変わった。
2人は何も言ってこなかった。
お兄ちゃんがいなくなったから私がしっかりしないと。
そんな自立精神からだと思う。
成「…A…」
智「………」
貴「あれ?父さんどこ行くの?」
智「……トイレだ。」
成「うぅ………」
2人とも泣いてた。
貴「ありがとう、父さん、母さん!!」
…あとは零さんとの関係をどう切り出すか…だな…ははっ…
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作者名:御名 環 | 作者ホームページ: http://uranai.nosv.org/u.php/hp/092710021/
作成日時:2017年1月25日 0時