▽嫌な状況 ページ17
降「本当に大丈夫なんですか?」
貴「だーかーらー!大丈夫って言ってますよね?!」
先ほどからこの会話を何度も繰り返している。
そして、相変わらず視線は痛い。
何故なら、ここは公安。
まあ、要するに事情聴取。
降「ほんとに…松田と似てますよね…」
貴「?…何がですか?」
降「松田に、お前の後先考えないところ似ないといいなと話したらそうだなと深刻そうに言ってました…まさか、似てしまうとは…」
貴「後先考えないところは私の長所だと思っています!」
降「…短所じゃないですかね?」
貴「そういえば、目暮警部たちはまだですか?」
降「確かに遅いですね…上に問い合せてみます」
お兄ちゃんが解体しなかった爆弾と高木刑事、『新一』が解体した爆弾の後処理をしたのは目暮警部たちだったから公安に来るらしいんだけど…遅い…
降「あと少しで来るそうです。」
貴「そうですか…」
降「Aさん、その後ストーカーの方はどうですか?」
貴「……まだ、続いてます…」
降「…早急に対応いたします。」
いいですよ!と言おうとした時、目暮警部たちが入ってきた。
あの、爆弾事件があった日から誰かにつけられている。
…新一も心配してくれていて時々恋人のフリをして家まで送ってくれる。
それはまた降谷さんも変わらないようで。
お兄ちゃんとして車で送り迎えをしてくれてる。
…お兄ちゃんとして…か。
この状況を打破して蘭たちにも迷惑をかけないようにしないと…
降「Aさん、送っていきますね。」
貴「ありがとうございます…」
降「…」
・
降「Aさん、何かありましたか?」
貴「へ?」
浮かない顔されてますよ、と零さんに言われてしまった
貴「この状況が…イヤなんです。」
136人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:御名 環 | 作者ホームページ: http://uranai.nosv.org/u.php/hp/092710021/
作成日時:2017年1月25日 0時