【実|況|者】裏の世界へようこそ（仮）《TOP4》

7 ページ7

.



ガチ「さぁ、どうすっか」

無事撤退し、家(アジト)へと戻ってきた。

レト「なんでバレたんや…」

ダイニングテーブルへ突っ伏して嘆いている。


あのヤツの目は完全にこちらに気づいてた。

でも、私たちはプロ。バレるはずがない。

そうだとすると……

『すでに知られていた…？』

牛沢「というと？」

『成瀬と弟は繋がっていて、うちに恨みかなんかがあるっていう線は？』

そうすると、高い金をすんなり出したわけも、成瀬の笑い顔に少し違和感を覚えたのも納得できる。

レト「その線もあるけど…」

キヨ「レトさんは交渉のときなんも思わなかったわけ？変だとか」

レト「うーん…若干、かな？」

『私もちょっと思った』

レト「だよね」

顔を見合わせて、軽くため息をつく。

牛沢「じゃあ、次はそこら辺の調査？」

ガチ「そーなるねー」

そこから怪しいところを調べていった。

レトさんが高度なハッキング技術を持ってるからこういう調べ物には強い。


まず、成瀬家の財政状況を調べたが順風満帆に見えた。

牛沢「じゃあ、金目当てってことではないな」

成瀬弟も調べたが、成瀬家の金は自由に使えるらしく、“財産を狙われている”ということはなさそうだ。

ガチ「これはこれは…」

それに、最近不自然な金の出入りが見られる。

大金の出し入れを繰り返している。

それも一度に億単位。

レト「なんだこれ。何企んでやがる」

成瀬管轄の組織を調べると、普通の企業に混じっていくつか気になる企業名が見られた。

キヨ「これ同業者(マフィア)じゃね？」

その中に、見覚えのある企業名を見つけた。

『あれ、ここって…』

そう、以前に私たちが潰したはずの組織だった。

キヨ「そういうことかよ」

レト「潰された身内マフィアの敵討ちってとこか」

完全に潰せたと思ったんだけどなぁ。甘かったか。

牛沢「んじゃ、ちょっくら行きますか」

ガチ「今から？」

牛沢「おう」

成瀬弟の方は明日以降に来ると思ってるだろうから今日のうちに行ってしまう方が安全かもね。

『作戦は？』

レト「作戦は＿＿」

8→←6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す