【実|況|者】裏の世界へようこそ（仮）《TOP4》

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レト「…あの、これなに？」

そう言いたくなるレトさんの気持ちが凄くわかる。
目の前にあるのは、茶色？の塊がお皿に乗って4つ並んでいるが、それが食べられるものなのかも怪しい。

キヨ「オムライスですけど？」

今日の料理担当で、先程まで絶叫していたキヨくんは当然の事のように言った。

ガチ「これ、食いもんか？」

半笑いのガッチさんもお皿を持ち上げて臭いを確認しながら言っている。

キヨ「オムライスって料理知らないの？」

キヨくんはそう言いながら最後の1皿をキッチンから運んできて自分の席へ置いた。

キヨ「いただきまーす」

『…は？』

そんな声が出たのも仕方ない。
キヨくんの分のオムライスはとっても美味しそうで、同じものとは思えなかったからだ。

牛沢「おい、この格差なんだよ」

キヨくんのものと他の4つを指さしながら言ううっしー。

キヨ「だっておめぇら助けてくんなかったじゃん」

さっきのG騒動のことを言っているのだろうか。いや、それしかないか。

レト「なんで人を簡単に殺められるやつが虫1匹殺せないんだよ。おかしいでしょ」

うん、正論。

キヨ「人と虫は違ぇだろ！」

うん、こっちも正論。

ガチ「はいはい。もういいでしょ」

喧嘩に発展する前にガッチさんがあいだに入った。

ガチ「Gはさっき掃除しといたから」

え！ガッチさんいつの間に！
一緒に掃除してたよね！？

キヨ「ガッチさん 神…」

キラキラした目でガッチさんを見つめるキヨくん。

レト「そんなことはどうでもいいから仕事の話するよ」

ばさっと雰囲気を変えたレトさんは、数枚の紙を取り出して仕事の概要を確認しているようだ。

『今回はどっちですかぁ』

レト「残念、探偵の方」

探し人か、捜し物か、そのあたりですか。
探偵仕事は時間かかるし面倒臭いし一般社会と接触しないといけないし…。
早い話が私は嫌いだ。

牛沢「どういう系？」

レト「浮気調査、だね」

あー。1番めんどくさいのきたー。
尾行して写真撮って尾行して証拠集めて尾行するやつだー。

ガチ「Aの嫌いなジャンルだねぇ」

ガッチさんがにやにやしながらこちらを見ていた。

『今回は色仕掛け(ハニートラップ)なし？』

レト「うーん、たぶんない」

嫌いだからないならよかった。得意だけど。

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