159☆大ショック ページ9
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一週間後。
「オレサー2040のパワーアップが出来たぞ!!」
ここはLUNA。
所長は改良したばかりのオレサーを
机の上にドンと置いた。
「見た感じは変わらないんですね。
ね、ケースケ」
「だね……」
Aはてっきりもうケースケの機嫌は
よくなってるものだと思い込んでいた。
ところがケースケはいまだに少しうつむいている。
(ケースケ……まだ元気なさそう……)
前回の遼子の事件のときに、
毎日のようにLUNAに来て応援してくれたケースケの、
そんな顔をAは見ていられなかった。
するとAの視線に気づいたのか、
ケースケは顔を上げて両手を振った。
「え、え？き、気にしないでよ。
たいしたことないから」
すると、所長が先ほどのAの言葉にこう反応した。
「その通り、外見はこれまでと変わらない。
しか〜し！性能は大幅アップだ！
より遠くのオーパーツをキャッチ出来るようになった！しかもオーパーツがあるとされる痕跡も突き止められる！」
「ってことは……オーパーツがなくても……例えば、
妖怪が関わった現象かどうかもチェックできる……？」
所長は「そうだ！」と深く頷くと「オーパーツの本体がヨウカイとか言うのなら、まさしくその通りだ！」と頬杖をついてAを見た。
「へぇ……すごいなぁ……」
「……………………」
「で、でもほんとにそこまでのパワーアップが成功したんですか？ね、ケースケ」
「さぁね……」
「ケースケ……」
「お、オレには所長の発明なんて、
よく分かんないし……」
暗い顔をしたケースケを気遣うつもりで
問いかけたAだったが、
ケースケは表情を変えずにAに言葉を返す。
所長はAの言葉を聞くと、がたっと席から立ち上がって、Aの目の前に立つと肩を揺すぶった。
「おいおいおい！若園までボクを疑うのか!?
ショック！大ショックだ!!
妖怪探偵団の悪影響か!?」
Aが苦笑いして「いやいや……」と首を振り、涙目の所長にポケットティッシュを差し出したそのとき。
入り口のドアが開いて
「こんにちは」と爽やかな声がした。
「須賀さん。いらっしゃいませ！」
日美子が笑顔で出迎えると、須賀はジャケットを脱ぎながら所長の前に立った。
「所長、今日はお話があって来ました」と分厚いカバンを探り始める須賀を所長はぽかんとして見つめた。
「んー？オーパーツの件か？」
「はい、それにも関係しています。
例の、Dr.ハデスについてです」
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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惠里子(プロフ) - おもちさん» 読んでくださってありがとうございます！全然更新できてなくて申し訳ありません!! (2020年3月11日 13時) (
レス) id: 810773929b (このIDを非表示/違反報告)
おもち - とても面白かったです！ (2020年3月11日 5時) (レス) id: 078190c9fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠里子 | 作成日時：2019年10月12日 10時
