155☆ハデスとゼウス ページ5
言いたい放題のハデスに一同が言葉をなくしていると、彼は「それでは!」と黒いマントを翻した。
「決戦の日を楽しみにしているぞ!
正義の味方とやら!さらばだ!!」
Aがぽーっとしながらハデスを見ていると、
颯爽と歩き出した彼の後ろ姿をアキノリは急いで追った。
「に、逃がすか……!」
「だ、ダメだよアキノリ……。
こんな人の多いところじゃ……」
「た、戦えねーか……そうだな」
怒り心頭に発したアキノリを、Aの言葉が止めた。
いつの間にか女郎蜘蛛も去っていて、
一同はやり場の無い気持ちになる。
Aたちが黙り込んでいると、
LUNAの中に戻っていた所長と日美子が再び外に出てきた。
「んん?オーパーツの本体は!?」
「す、すみません……逃げられてしまいました」
とっさに頭を下げたAに、所長は「なにぃ?小学生1人はともかく、中学生が4人もいたのにか?」と眉根を寄せる。
すると須賀がAをかばうようにこう言った。
「わ、私も止めようとしたのですが……」
「そうかぁ……須賀ちゃんでも無理だったのなら、
仕方がないな」
「た、ただし……あの謎のクモのバックには、
Dr.ハデスという悪人が関わってることがわかりました」
須賀が声をうわずらせながらそう言えば、
所長は「Dr.ハデス……」と面喰らう。
なぜか固まってしまった所長に日美子が
「所長、知ってますの?」と首を傾げた。
「い、いや……。
しかし、ハデス……。
ハデスとゼウス……。
うーむ……」
所長は大きくため息をつきながらぶつぶつ喋っていた。
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惠里子(プロフ) - おもちさん» 読んでくださってありがとうございます!全然更新できてなくて申し訳ありません!! (2020年3月11日 13時) (レス) id: 810773929b (このIDを非表示/違反報告)
おもち - とても面白かったです! (2020年3月11日 5時) (レス) id: 078190c9fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:惠里子 | 作成日時:2019年10月12日 10時