検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:3,682 hit

161☆姉のような気持ち ページ11

.




天野家にて、リビングをせっせと掃除しているケースケを、Aはカバンを下ろしながら眺めた。


ケースケを見てよみがえるのは、
どうしたってあの元気のない顔で、


あれ以来ちゃんと話していなかったものの、
Aは思わず「すごい……」とつぶやいた。





「ケースケがお手伝いしてるとこ初めて見た」




Aの言葉にフミカは「最近、結構真面目にお手伝いしてくれるのよ。ほんと、助かっちゃって」と頬杖をついて笑う。



「お母さん、次は?」


「じゃあ、布巾でテーブルを拭いてほしいな」


「はーい」



何でもない顔で振り返って、ケースケは素直にフミカから布巾を受け取った。


Aは若干成長したケースケの姿を見て、姉のような気持ちが胸に湧き上がる。





「ケースケ、お手伝いがすっかり板について、立派だね!」


「いや……普通だよ。このくらい」


「へぇ……」


「それにさ……なんか今回の事件って、所長とかその野場先生とかって、オレが入り込める感じがしないし。なら、お母さんの手伝いでもしてた方がいい」




眉毛を下げて笑ったケースケの言葉が、
そのままAの耳に届く。


そのとき、いきなり庭へ続く窓ガラスがガラッと開いた。カギがかかっていなかったようだ。




「若園、若園〜!!」


「所長……」



「あら、博人さん。いらっしゃい。ウチには玄関ってものもあるんだけど……」とのんきに出迎えるフミカだが、所長は焦った顔で「び、び、び、ビッグ!!」とAに叫ぶ。



「は、はい?」


「ビッグアリーナに、オーパーツ反応だ!」


「ええ!?」


.

162☆そうじゃなくっちゃ→←160☆ハデスの正体


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

惠里子(プロフ) - おもちさん» 読んでくださってありがとうございます!全然更新できてなくて申し訳ありません!! (2020年3月11日 13時) (レス) id: 810773929b (このIDを非表示/違反報告)
おもち - とても面白かったです! (2020年3月11日 5時) (レス) id: 078190c9fd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:惠里子 | 作成日時:2019年10月12日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。