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58☆切り換え ページ8

けろっとした表情でそう言った所長に苦笑いし、Aは言った。





「は、はぁ……妖怪はいないのですか……。
き、切り換えが早いなぁ……」







「弁護士とは仮の姿で、人間を2Dゾーンに連れ去るのが目的……となると、これからも被害者は増える一方……?





よし、もう一度ヤツの事務所にのりこもう!」





しょ、所長……。




「あのう……」




と日美子は所長に声をかけた。




「今度はなんだね、日美子くん」




「証拠がないと、また追い返されますよ」





「むむむむ……そ、それもそうだなぁ……」




「それに、2D人がなんでわざわざ
弁護士なんてやってるんです?」






「そ、それはだなぁ……う、うーむ……
確かにそれもそうだなぁ」






と所長は頭を抱えた。






所長のうなり声を聞きながら、
Aは考え込んだ。





(鏡の世界か……)






Aがカバンの中から妖怪ウォッチを取り出すと、それは窓からの太陽の光を受けてキラリと輝く。






(まさか……妖怪が関わってる?)

59☆毎日ここに→←57☆ミラーゾーン


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作者名:惠里子 | 作成日時:2019年7月30日 19時

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