62☆できるんだ ページ12
「妖魔界……?
ね、ねぇトウマ君。
そのうんがい鏡って、妖怪じゃなくても、
普通の人でも、妖魔界に引きずり込んだりできるの!?」
とAが訊ねると、
トウマは少し考えてからこう答えた。
「できないことは……ないんじゃないかな?」
「できるんだ!」
嬉しそうな顔をするAを不思議に思いながら、
トウマはさらにこう言う。
「たぶん……だけど、普通の妖怪がそんなことするわけないよ。シャドウサイドならともかく」
「シャドウサイド?」
「な、なんでもない……!」
トウマは慌てて、Aから視線を逸らした。
Aは拳を口に当て、考え込む。
山田弘こと「先生」は、所長の指摘にギクッとしてた。
だから多分、あの人が犯人だと思う……。
そして、うんがい鏡……。
まさか、あの人はDr.ハデスから、
妖怪ウォッチを借りて……
うんがい鏡を呼び出して、
都合の悪い人間を、妖魔界に……?
それなら、事件のつじつまは合う……。
急に黙り込んだAを心配して、
トウマは声をかけた。
「ね、ねえ、どうしたの?」
ところがその声はAの耳には届かず、
Aはふと顔を上げると
「確かめてみないと……」
とつぶやいた。
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作者名:惠里子 | 作成日時:2019年7月30日 19時