検索窓
今日:30 hit、昨日:26 hit、合計:13,979 hit

97☆未来人 ページ47

Aとナツメが部屋の中に入ると、須賀と所長がテーブルを挟み、向かい合ってソファーに座っていた。






「これはもう、
未来人のしわざとしか言いようがありませんな」





「未来人ですか……うーん……」






困った顔で頭を垂れる須賀に、
Aとナツメは声をかける。






「須賀さん、いらっしゃいませ!」




「今度はどんな現象なの!?」






須賀は振り返り、
Aの顔を見ると明るい表情になった。






「Aさん、いいところに来てくれた。
君も一緒に、謎を解明してくれないか」





「はい!」






さて、須賀の依頼内容とは……。







昨日の夜、ビッグアリーナで事件は起きた。






ある人物がアリーナに不法侵入し……
建物をメチャクチャに破壊してしまった。





しかし、その現場をうつした監視カメラには……






他にも怪しい者たちが何人もうつっていて、
みんな一緒になってアリーナを破壊していた。






アリーナに侵入したのは、
1人だけのはずだったのに……。







「アリーナの入り口には、
1人分だけの足跡しか残されていなかった。







なのにカメラにうつっていた犯人は大勢……。
これがこの現象でいちばん不思議な点です」







気難しい顔で須賀がそう言うと、
Aは首を傾げた。






「犯人の仲間は、どうやってアリーナに入ったんだろう?」






「地下とか、窓からとか?」






ナツメがそうつぶやくと、須賀は首を横に振る。






「いや、そういった手がかりは一切見つかっていない」





すると所長がバンとテーブルを叩いた。





「で・す・か・ら!







これは間違いなく、タイムトラベル現象ですな!
犯人が未来から仲間を呼んでアリーナを破壊したのです」






「タイムトラベル……?」





Aがぽつりとそう言うと、
所長は続けて話し出す。





「未来人が時空をこえて、今ここにやって来たのだよ。
タイムトラベルは、何を隠そうボクの研究テーマでもある。







実に、実に興味深いよ今回の現象は!!」






鼻息を荒くする所長の隣で、ナツメがこう言った。





「はぁ……。でも、
なんで未来人がアリーナを破壊するの?」





「さてなぁ……。









っておい……なんでフミちゃんの娘さんがここにいる?」







今ごろ気づいたのかと所長以外の全員がずっこけた。

98☆助けられた→←96☆おあずけ


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

デニムタイトスカート

ラッキーナンバー

8


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:惠里子 | 作成日時:2019年7月30日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。