可愛くなりたい【志麻】 (ページ6)

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『あ、あた、当たった…………。』
「ん、どうしかしたの？」

と手にある物を覗き込んでくる小雨さん。

『が、楽屋招待…当たりました!!!!』
「楽屋招待？なにそれ、凄いの？
よく分からないわ、でも良かったわね。」

なんだろう、最近運がいいかも。
どれもこれも、志麻くんに会ったからかな。
…いや、これから会うんだ。
貴方に、志麻くんに。
志麻くんの好きなショートカットにしたし、今日は短パンで足がよく見える。
人並みに美脚な方だと思う。
コンディションは完璧。

スタッフの人に着いていって、ついに楽屋に着いた＿＿＿。

心臓がなんか可笑しい。
尋常じゃないぐらいドキドキしてる。
病気？恋の病かな。
息を呑み、ガチャと楽屋のドアを開ける。
貴方と目があった瞬間、時が止まった気がした。
イケメン、かっこいい、そんな言葉じゃ伝えきれない。
入り口で固まっている私にセンラさんが「とりあえず、中入ったらどうです？」と声をかけた。
その言葉で気を取り戻すと、楽屋の中に入った。

「えーっと、名前なんて言うの？」
『白石Aです、白石A。』

無意識に志麻くんの方を見ていたようで、さかたんに「Aちゃんは志麻くんが好きなん？」と聞かれた。

『……………はい。』

間を空け、顔を赤らめながら答えた。