こちら、GF探偵事務所です。 《疑問と推測》 ページ37
ドンとギルダに置いて行かれた私達は、ゆっくりと食堂への道を歩く。
私は、今日これまでのいきさつを振り返ってみる。
まず、エマとギルダが謎の封筒を手にする。そして、その流れで探偵事務所もどきを作った。
暗号を解読し、図書室に行き再び謎を解く。
私は、疑問に思ったことがいくつかあった。
１，図書室に誰もいなかった事。
２，ドンが、紙を机の上に置いた事。
３，カーテンの後ろを見た時、自由時間なのに誰の声も外から聞こえなかった事。
１について。
エマだけが来ると思った依頼人が、複数人の足音を聞いて咄嗟に逃げた。
…というのは有り得ない。そうしたら、短時間であの暗号を用意し、四方に隠して手紙を置いた事になるからだ。
２について。
あの時、私達はエマ・ギルダ・ドン・私・ノーマン・レイの順に入った。
依頼人を探すため、自然に私達は3手に分かれた。入った順に、2人ずつのペアで。
…ドンはあの時、私が探し終わった場所から手紙を持ってきたのだ。
その時は何とも思わなかったが、今考えてみればおかしい。手の平よりも大きいサイズの紙に、気づかないわけがないから。
まぁ、本当にそこにその紙があったのなら…の話だけれど。
３について。
今日は晴天だ。地面がぬかるんでいるわけでも、特別気温がどうのこうのっていうわけでもない。
私達はともかく、他の子達は遊んでいなきゃおかしいとママだって思うだろう。
外にいないだけじゃない。テストが終わってから、私達、いや、私はこの5人以外に会っていない。
まるで世界が切り取られたかのように、ハウスの中は静かすぎるのだ。
そして、これらから推測されるのは以下の事柄。
１．依頼人は最初から存在せず、今までの謎解きは時間稼ぎのためである事。
２．ハウスの皆(私以外)はグルである可能性が高い事。
もしこの仮説が正しいなら、ドンとギルダは食堂で何か細工でもしているかもしれない。
そう考えたら、のんびり歩いているわけにもいかなかった。
私は何も言わずに、前を歩いている3人を走って追い抜く。名前を呼ばれた気がしたが、気にせず走る。そして聞こえたのは、エマの緊迫したような鋭い声。
「ルーナ！…危ないっ‼」
その声と同時に、私の体は階段の上からふわりと浮いた。
自分の体が嫌に長く浮いているなと思ったその刹那、ドサッという音とともに視界が暗転した。
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星花(プロフ) - Vermutさん» ありがとうございます！ その言葉に涙が出そうです。 また気が向いたら書くので、その時はよろしくお願いします！(´ω｀*) (2019年3月26日 14時) (
レス) id: 4d854995e2 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 完結おめでとうございます！凄く面白い作品だったので、終わっちゃうのは寂しいです……。この作品に、沢山のものを貰いました。私は小説を書いて2年目になるのですが、この作品を見て、多くの事を学ばせて頂けました。本当にありがとうございました。 (2019年3月26日 14時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
星花(プロフ) - ドラゴンさん» コメントありがとうございます！ 早いですね！ 明日中には更新致しますので、お待ちくださいませ！ (2019年3月25日 22時) (レス) id: 72b922117a (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - 次の問題も解けました!答え合わせ早く見たいです! (2019年3月25日 21時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
星花(プロフ) - ドラゴンさん» わわっ！コメントありがとうございます！ 今続きを書いていますので、もうしばらくお待ちください･･･！ (2019年3月24日 22時) (レス) id: 3bdc83d578 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊星花＊ | 作成日時：2019年3月12日 13時
