未来はミラクル ［ギルダ］ ページ18
ギルダと私はハウスの近くで花の冠を作っていた。特に理由はないけど、そんな気分だった。
私が花の冠に苦戦している横で、ギルダはささっと作り終えてしまう。…すごい。
「ルーナもみんなと一緒に花飾り作ったら？慣れるわよ。」
ギルダは作るスピードを緩めずに笑う。
「いっつも1人でいてすいませんね。」
そう言って私も笑う。近くに来た子達がギルダに花の冠を被せてもらっていた。皆嬉しそうに戻っていく。
「ルーナは、外に行ったら何したいの？」
ギルダからその質問をされるのは初めてだ。
「プラネタリウムっていう所に行く事。星がたくさん見えるんだって。」
「素敵ね！ルーナはオシャレは興味ないの？服とか、アクセサリーとか。」
オシャレか。…あまり興味がないけど、話は聴いてみたいな。
「うーん。ギルダはどういうのが好きなの？」
「長いスカートとかかしら。アクセサリーだったらネックレスっていう首飾り。後はね・・・」
ネックレスとかは私には分からなかったけど、ギルダはとても楽しそうに話している。
皆、未来に憧れを持っている。その憧れをずっと持ってて欲しいなんて私は素直に願えない。
今も時間は当たり前のように過ぎていっている。その流れに逆らうことはできない。
この運命に逆らうことも。
「・・・ルーナ、大丈夫？すっごい眉間にしわが寄ってるわよ？」
ギルダが私の顔を心配そうに覗き込む。
「へっ…？あぁ。大丈夫。いやぁ、私ってどんなのが似合うんだろうなって考えてたんだけどよく分かんなくって。」
私の手にある花の冠はくたっとしていた。それを地面に置いて、また新しいのを作り始める。
「ルーナは落ち着いているから、黒とか紺色の大人っぽい色が合いそうね。後、ヘアアレンジしてみるとか。」
「へぇー…。ねぇギルダ！今度、私の髪をアレンジしてほしいな！」
「今じゃだめなの？」
私は頷いて、こう続けた。
「今は花の冠作るの！ギルダよりもきれいに作るのが目標！」
ギルダは笑った。
「じゃあ、ルーナよりも早く綺麗に作るわ！」
なんて言うから、私は一層意気込んだ。
それからしばらく後、私達の周りにはどっちが作ったか分からないくらいの出来栄えの花の冠がずらりと並んでいた。そして、お互いに
「作りすぎたねー！」
と言って笑い合う。
こんな日々を1日たりとも忘れたくないなぁ。
未来の事は空想だ。そう考えていると、らしくない言葉が出てきた。
私はそっと呟く。
「未来は
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星花(プロフ) - Vermutさん» ありがとうございます！ その言葉に涙が出そうです。 また気が向いたら書くので、その時はよろしくお願いします！(´ω｀*) (2019年3月26日 14時) (
レス) id: 4d854995e2 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 完結おめでとうございます！凄く面白い作品だったので、終わっちゃうのは寂しいです……。この作品に、沢山のものを貰いました。私は小説を書いて2年目になるのですが、この作品を見て、多くの事を学ばせて頂けました。本当にありがとうございました。 (2019年3月26日 14時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
星花(プロフ) - ドラゴンさん» コメントありがとうございます！ 早いですね！ 明日中には更新致しますので、お待ちくださいませ！ (2019年3月25日 22時) (レス) id: 72b922117a (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - 次の問題も解けました!答え合わせ早く見たいです! (2019年3月25日 21時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
星花(プロフ) - ドラゴンさん» わわっ！コメントありがとうございます！ 今続きを書いていますので、もうしばらくお待ちください･･･！ (2019年3月24日 22時) (レス) id: 3bdc83d578 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊星花＊ | 作成日時：2019年3月12日 13時
