計画 ［レイ］ Vermut様リクエスト ページ16
コニーが出荷されてから、エマとノーマンが何か動き出した。その数日後には、レイもいつの間にかいつもの木の下にはいなかった。…そんなに動いたらママに感づかれるのに。
エマ達が話し込み始めてから、数日が経った。そろそろこっちに教えてくれてもいいのに、まだ隠してる。私は木の下で本を読んでいるレイから聞き出そうと考えた。
「レイ。ちょっといい？」
その一言で大体察したのだろう。私達は森の中に移動した。
「単刀直入に聞く。何をしてるの。」
レイはほんの一瞬動揺した。互いが互いの一挙一動に注目する。
「エマ達が真実に気付いた。全員で逃げるって。」
「…そう。反対しなかったんだ。そんな無茶な計画。」
予想通りではあったので、あまり驚かなかった。レイは呆れたという風に手を上げる。
「ノーマンまでエマの味方だったよ。」
ああ。説得されたのか。と思いながら、本題に入る。
「私達は入れてもらえないんだ。その計画に。」
「お前らが入ったら、それこそ計画が壊れやすくなる。」
一瞬言葉を失った。その瞬間に、怒りか悔しさか分からない複雑な感情がグルグルと渦巻く。
3人は、いや、少なくともレイは、私達が足手まといだと思っている。
確かに、3人ほどの頭脳、知識、運動能力は無い。だけど、信じてもらえてないという事実が私の心にぐさりと刺さる。
「…私達が足手まといだって言いたいの？」
言い放った声は冷たかった。レイはしばらく黙って、
「ああ。」
と答える。ついに私の怒りが沸点に達した。
「なにそれ…。確かに3人ほど優秀じゃないけど、私達は家族でしょ！？信じてよ！私達は重たい重たいお荷物じゃない！！」
「この6年！この為だけに俺は家族を見殺しにしてきた！こんなことで計画が潰れたらどうする！？」
「潰れない！皆分かってくれる！皆はレイが思ってるほど無能じゃない！！」
「とにかく！お前らを計画には入れない！これは遊びじゃない！！」
レイは頑固だ。私は舌打ちをして、ハウスに戻った。
あれから、何日もレイとは話さなかった。
ふと図書室に行ったら、レイがいた。気まずいので黙って通ろうとしたら、腕を掴まれた。
「…前は悪かった。言い過ぎた。」
と謝られた。私は微笑んで、
「私もごめん。つい言い過ぎちゃった。」
と謝る。
図書室に差し込む日差しは柔らかく、とても穏やかだった。
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Vermut様、リクエストありがとうございました！
こんな感じで大丈夫ですか…？
倫理と論理 ［ドン］→←どうして…！？ ［ノーマン］ Vermut様リクエスト
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星花(プロフ) - Vermutさん» ありがとうございます！ その言葉に涙が出そうです。 また気が向いたら書くので、その時はよろしくお願いします！(´ω｀*) (2019年3月26日 14時) (
レス) id: 4d854995e2 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 完結おめでとうございます！凄く面白い作品だったので、終わっちゃうのは寂しいです……。この作品に、沢山のものを貰いました。私は小説を書いて2年目になるのですが、この作品を見て、多くの事を学ばせて頂けました。本当にありがとうございました。 (2019年3月26日 14時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
星花(プロフ) - ドラゴンさん» コメントありがとうございます！ 早いですね！ 明日中には更新致しますので、お待ちくださいませ！ (2019年3月25日 22時) (レス) id: 72b922117a (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - 次の問題も解けました!答え合わせ早く見たいです! (2019年3月25日 21時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
星花(プロフ) - ドラゴンさん» わわっ！コメントありがとうございます！ 今続きを書いていますので、もうしばらくお待ちください･･･！ (2019年3月24日 22時) (レス) id: 3bdc83d578 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊星花＊ | 作成日時：2019年3月12日 13時
