26話 ページ27
INホテル
蘭(ダメだ…、紅葉さんの涙ぐむ顔と言葉が頭から離れない)
和「…ちゃん…蘭ちゃん!!」
蘭「ハッ」
和「何ボーッとしてんのん? 大阪見物から帰ってきた後、蘭ちゃん変やで」
蘭「ご、ごめん。それより調子はどう?」
和「それがな〜。静華さんに『試合に勝つんは得意な札を選ばなアカン』て宿題出されてんねんけど、これぞって札が決まらへんねん…」
蘭「そんなに悩むことかなぁ」
和「え!?」
蘭「百人一首って、恋の歌が多いでしょ。勝負とかそんなこと考えないで、ピンとくる好きな歌を選べばいい、と思うけどな」
貴「毛利さんの言う通りですよ。」
蘭「Aさん!?」
和「何でここにおんの?」
貴「静華さんに呼ばれたの。遠山さんの相手をしてほしいってね。」
和「静華さんが?」
貴「ええ。話が逸れているけどいいの?」
和「せやった! どれやろ…」
蘭「私なら、これかな」
《めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな》
和「紫式部やな」
貴「せっかく会えた友達がすぐに帰ってしまったという歌ですね。」
蘭「アイツ、やっと会えたと思ったらすぐどっか行っちゃうから…こっちは話したいことがいっぱいあるのにさ」
貴「そんな人がいるんですね。私の得意札はこれです」
《奥山に 紅葉ふみ分け なく鹿の 聲きく時ぞ
秋は悲しき》
和「なんでや?」
貴「初めてこの歌を聞いた時にピンときた歌だから。」
和「なるほどな。アタシがピンとくるのは…これや。『しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで』…」
蘭「隠しても隠し切れない恋の歌…和葉ちゃんにピッタリかも。紅葉さんやAさんにもバレバレだったしね」
貴「大変分かりやすかった。」
和「そんなん言わんといて! せやかて、何であの人はあない自信たっぷりなんやろ? まるで平次の婚約者きどりや。なぁ、そう思うやろ?」
貴「それは…ムグッ」
蘭「そっ、そうだね(Aさん、ごめんなさい!)」
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LUNA(プロフ) - マカロンさん» ありがとうございます! (2017年9月22日 19時) (レス) id: dbc6eb335a (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - LUNAさん» さっそく読まさせていただきました!!もう最高です!!これからはどちらも読まさせていただきます! (2017年9月22日 18時) (レス) id: 685eeea938 (このIDを非表示/違反報告)
LUNA(プロフ) - マカロンさん» 了解しました!笑 『作者から』で書かせて頂きましたが、私の手元にから紅の恋歌の本がありません。なので、予定を早めて今日からリクエストの方を書こうと思っています。よろしければご覧ください! (2017年9月22日 15時) (レス) id: dbc6eb335a (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - LUNAさん» 特にこれといった希望はわからないんですけど…今みたいな感じの主人公がいいですかね!笑 (2017年9月22日 13時) (レス) id: 685eeea938 (このIDを非表示/違反報告)
LUNA(プロフ) - マカロンさん» 喜んで頂けて嬉しいです! 主人公の設定について、何か希望はありますか? あればどんどん言ってください! (2017年9月21日 22時) (レス) id: dbc6eb335a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LUNA | 作成日時:2017年9月16日 13時