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15話 ページ16

蘭「頼もしい助っ人?」

ガチャッ

和「平次んとこのおばちゃん…?」

静「服部静華と申します。平次から聞きましてな。和葉ちゃんの手伝いをするために駆けつけましたんや」

和「え? 何で?」

静「かるたの特訓するんやろ? 私が相手になりましょ。元クイーンの私では力不足かもしれませんけど」

蘭「元クイーン!?」

静「他ならぬ平次の頼みや。私が持っている全てを、あなたに教えてあげますわ。ただ時間が足らんさかい、稽古はきついもんになりまっせ。それでもよろしいか?」

和「ゴクッ はい。よろしくお願いします!」



バシッ! バシッ!

部屋の奥では、静華と和葉が夜通しでかるたの稽古をしていた。
障子には飛んできたかるたが破った穴がいくつも出来ている。

静「なかなかの頑張りや。正直、ここまでやれるとは思てませんでした。この辺で、ちょっと休みましょか」

和「…まだ…まだいけます!!」

貴「休憩も立派な練習だよ。」

蘭「Aさん!? どうしてここに?」

貴「私の事より今は遠山さん。」

蘭「和葉ちゃん! 大丈夫!?」

静「寝かせてあげなはれ。一睡もせんとよぉ頑張ったわ」

蘭「和葉ちゃん、どうなんですか?」

静「思った以上の実力や。ベスト4は堅いけど、決勝まで進むんは障子には難しいやろな」

蘭「そんな…」

静「人の話は最後まで聞きなはれ」

静「難しい言うだけで、無理とは言うてません。競技かるたで大切なんは、精神力と集中力や。この子にはそれがある。心乱さず無心で挑めば、この子にも勝機はあるで。ところでそこの嬢ちゃんは皐月杯に出るんか?」

貴「ええ、出ます。」

静「アンタが出るとなると勝率下がるやないか」

貴「私より遠山さんが強ければ勝率なんて関係ないですよ。元クイーンである貴女が教えているみたいですし、勝負するのを楽しみにしてますね。」

静「アンタ、自分の実力舐めすぎや。アンタとええ勝負するくらいにはなってるから覚悟しとき。蘭ちゃん、和葉ちゃんに伝えといて。一人のライバルにばっかり目がいってると負けるでって」

蘭「わ、分かりました」

静「ほな、よろしゅうに」

『心乱さず無神で挑めば、この子にも勝機はあるで。一人のライバルにばっかり目がいってると負けるで』

蘭(あの写真を見せたら、心乱れちゃうよね…。静華さんはAさんに気を付けろって言いたいのかな)

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LUNA(プロフ) - マカロンさん» ありがとうございます! (2017年9月22日 19時) (レス) id: dbc6eb335a (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - LUNAさん» さっそく読まさせていただきました!!もう最高です!!これからはどちらも読まさせていただきます! (2017年9月22日 18時) (レス) id: 685eeea938 (このIDを非表示/違反報告)
LUNA(プロフ) - マカロンさん» 了解しました!笑 『作者から』で書かせて頂きましたが、私の手元にから紅の恋歌の本がありません。なので、予定を早めて今日からリクエストの方を書こうと思っています。よろしければご覧ください! (2017年9月22日 15時) (レス) id: dbc6eb335a (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - LUNAさん» 特にこれといった希望はわからないんですけど…今みたいな感じの主人公がいいですかね!笑 (2017年9月22日 13時) (レス) id: 685eeea938 (このIDを非表示/違反報告)
LUNA(プロフ) - マカロンさん» 喜んで頂けて嬉しいです! 主人公の設定について、何か希望はありますか? あればどんどん言ってください! (2017年9月21日 22時) (レス) id: dbc6eb335a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LUNA | 作成日時:2017年9月16日 13時

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