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「あ…あぁ…っ、そ、んな、、」
“沖矢昴”に視線を移した途端彼女のカタカタとした震えがより酷いものへとなった。声も切れ切れしていて言葉になっていない。
彼女の良くなかった顔色がより一層青白くなり、先程とまでは行かないが、心なしか喉の奥からヒューヒューとした不自然な音が聞こえ始める。
僕の服の袖を掴む手に、力が籠ったのを感じた。
「Aさん、僕達はみんな大丈夫ですよ」
Aさんの視界を塞ぐように頭を包み込んで、額を自分の肩へと預けさせる。
とにかく、余計な情報は遮断しなければ、また過呼吸になりかねない。
「これで全員です！」
「よし！連行しろ！」
佐藤刑事が倉庫の奥まで見て回り、報告を受けた目暮警部が指示を出す。散らばって居た刑事は数名を残して去って行った。
「か…とく…、居る…。死ん、死んじゃった…」
そんな様子を横目に見ていた僕の腕の中で、小さく呟かれた言葉。
「？大丈夫ですよ、もうここにあなたを傷つける人は居ません」
「ちがっ！かい、と、くんが…撃たれて、奥で…」
必死な様子で否定すると、震える真っ白な指先を今しがた佐藤刑事が歩いてきた方へと向けるAさん。
そういえばさっきも“かいとくん”と言っていたのを思い出す。コナンくんを見ると小さく頷いて立ち上がったので、様子を見てきてくれるようだ。
「ダ、メよ行っちゃ！！コナンくんもっ、死んでしまうっ！」
「Aお姉さん、」
「Aさん、大丈夫です。僕を見て、さあ。」
「っうぅ…」
コナンくんが歩き始めると、それを止めようともがき出すAさん。細い体のどこから湧いてくるのかと不思議になるほどの力で僕の腕を振り解こうとするので、再度きつく抱きしめて顔を突き合わせる。視界に僕しか映らないくらいの近距離で目を合わせる。
足を止めたコナンくんに今度は僕が頷くと、こちらを気にしながらもまた歩き出した。
Aさんは今、何を見ても何をしても、全てが死に直結する思考に陥っている。要はパニック状態だ。
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あまね(プロフ) - いっそのこと一妻多夫制度設けません？？？？ (8月19日 18時) (
レス) @page48 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
TAKE - 面白いですね！続き楽しみにしてます！頑張って下さい！！ (7月2日 12時) (レス) @page48 id: 20d3cc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 面白すぎて一気読みしました！続きが気になりすぎます！！ (2023年5月10日 5時) (レス) @page48 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
お話仕掛け人(プロフ) - ココナッツさん» お話楽しんでいただけて嬉しいです！感想もありがとうございます。これからの励みになります！ (2023年5月4日 12時) (レス) id: 8b74387362 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - 初コメ失礼します！ふるや違いで平凡とは言えない生活を送ることになった主人公ちゃん…物語の流れに引き込まれ一気読みしてきました笑 最高に大好きな物語です´`* これからも応援してます！ (2023年4月28日 12時) (レス) @page42 id: 160792ee1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お話仕掛け人 | 作成日時：2022年8月10日 17時
