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「みんな…みんな死んでしまう！！わたしの、せいでっ！！ごめん、なさいっ、ごめんなさい！！」
「Aさんのせいじゃない！大丈夫、僕が守ります。あなたの事も、あなたの大切な人も、僕が必ず守ります！」
先程よりも意識がはっきりし始めたせいで錯乱に陥り、大きな泣き声で謝罪を始める彼女を、よりきつく抱きしめて、負けないくらい大きな声で返す。
抱える不安をひとつ残らず取り除いて、彼女の心がこれ以上病まないようにしなければ。言葉を慎重に選んで、且つハッキリと投げかける。
「だめですっ、だめです！！そしたら安室さんも、死んじゃいますっ！そんなの、いや」
「誰も死にません。僕も死にません。僕が死んだら、あなたを守れないじゃないですか」
「でも、その傷はっ、わ、わたしのせい」
また整ったはずの呼吸が乱れ始める。
救急車はまだか、と周りを見ようとすると、突然腕の中から離れたAさんが僕の顔に手を添えて、捻ろうとした首を制止する。
さっき銃弾がかすったところのことだろう。
「これはあなたのせいじゃない。それに、痛くも痒くもないです」
「うっ、はぁ、っす、ばるさんは…かいと、くんは！！っあ"ぁ、みんなっ、私のっ、」
一度にたくさんの衝撃的な事が起こったことから、すっかりオーバーヒートしてしまったようで、これまで見てきた穏やかな彼女からは想像もつかない錯乱状態。
「A、さん。私は、生きています」
「っ昴さん！」
その横で、血を流して倒れていたあの怪しい男がようやく意識を取り戻したらしい。
コナンくんが起き上がる彼を呼びながら、その体を支える。
「っゔ…」
「大丈夫なの！？肩…」
「…あぁ。大したことない。」
死んでいないことはひと目見た時からわかっていた。
その顔色から恐らく寝不足や貧血が祟ったのだろう。以前見た時より肉が落ちているので栄養状態も悪そうだ。肩に銃傷があることから、撃たれてその衝撃で意識を失っていたことは明白。
「Aさん、大丈夫です」
Aさんと同居していた彼。撃たれたというのに落ち着いた声で呼びかけている。大学院生だと、笑わせるな。
と、思考が私情に走ろうとするのをブレーキをかけて止める。
腕の中のAさんはその呼びかけの声にゆっくりと彼の方へ顔を動かした。
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あまね(プロフ) - いっそのこと一妻多夫制度設けません？？？？ (8月19日 18時) (
レス) @page48 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
TAKE - 面白いですね！続き楽しみにしてます！頑張って下さい！！ (7月2日 12時) (レス) @page48 id: 20d3cc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 面白すぎて一気読みしました！続きが気になりすぎます！！ (2023年5月10日 5時) (レス) @page48 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
お話仕掛け人(プロフ) - ココナッツさん» お話楽しんでいただけて嬉しいです！感想もありがとうございます。これからの励みになります！ (2023年5月4日 12時) (レス) id: 8b74387362 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - 初コメ失礼します！ふるや違いで平凡とは言えない生活を送ることになった主人公ちゃん…物語の流れに引き込まれ一気読みしてきました笑 最高に大好きな物語です´`* これからも応援してます！ (2023年4月28日 12時) (レス) @page42 id: 160792ee1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お話仕掛け人 | 作成日時：2022年8月10日 17時
