ふるや違いです！5【名探偵コナン】

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正直、真っ直ぐ彼女の向かった倉庫に行きたかった。


公安を動かして制圧にかかれば一瞬で片付くのは事実。だが今、面が割れるのは不味い。まだ時じゃない。


警視庁の捜査一課が手配を出している奴らを、突然公安が検挙し事態をもみ消すなんてことになれば不自然極まりなく、勘のいいヤツは怪しむだろう。

手配が取り下げられ、確保が発表され、そこに居たのが僕だったと目撃証言があったら。証言が無くとも、現場に僕が居たら。容疑者の奴らが捜査一課の取り調べで僕の存在を漏らしたら。



警察に顔の広いコナンくん辺りにはすぐにバレること間違いない。



“探偵”として動く方がいい。毛利さんを隠れ蓑にしてしまえば僕が現場にいることは不自然ではなくなる。



運転中、ハンズフリーで毛利さんに電話を繋いで事の内容を説明すると、ドタバタと大きな音が聞こえて、その後ろに蘭さんとコナンくんの声も聞こえた。

事務所の前に車をつけると伝えると、着く頃にはみんな外に出て待っていた。



「君たちも乗るのかい！？」


「当然です！」


「Aお姉さんが危険なんでしょ！？」


「あ！おい小僧はポアロでジュースでも啜ってろ！」


「お父さん！いいからさっさと乗って！！」


「だあー！もう！！」




3人を乗せて、アクセルを踏み込む。緊急事態なので法定速度を無視させてもらった。




倉庫に到着すれば、いの一番に車外に飛び出すコナンくん。蘭さんと毛利さんも続き、僕も車のエンジンそのままに運転席から降りた。

コナンくんは倉庫の入口に着くや否やサッカーボールを例のベルトから出すと、恐ろしいコントロール力で男を吹っ飛ばした。



銃を所持していたらしい男。取り押さえられていたであろうAさんの姿を見つけて、こちら側も各々名前を呼びながらかかってくる男たちに抗戦した。

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