ふるや違いです！5【名探偵コナン】

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安室side


愚かなことに、その男が再度銃を構えるまで、男が起き上がったことに気づけなかった。


安室として来たために、軽装な自分には、彼女を庇うための壁になるしか無かった。




おかしな時間に届いたメール。仕事がとりあえず一段落したところで栄養ドリンクを飲もうとした時、スマホが通知を知らせるためにライトを点滅させていることに気づいた。

同じ公安で動いている者であれば、伝達は基本的に電話か直接。メールは気づくのが遅くなる可能性があるし、文字打つ暇があるなら働いて欲しいので好まない。

立場上、俺がメールをあまり見ないことを周りの者は知っていて、やむを得ない場合以外それを使わない。
であれば、このメールは“やむを得ない事態”に該当する緊急のものだ。


“降谷”として使用しているスマホを開けば、送られてきていたメッセージの内容を見て、1秒後にはジャケットを脱ぎ捨て、シャツのボタンを外した。


突然の脱衣という奇行に、周りにいたヤツらも風見も「降谷さん！？」と驚いて居たがそれどころでは無い。差出人は勤務中であるはずの彼女で、その中身は俺を動かすには充分すぎるものだった。



「風見！古谷Aの家族の安否を確認しろ。彼女の実家は東北のはず。すぐにだ」


「わ、わかりました」


「それと、逃走犯が古谷Aを誘き出している。俺は毛利さんとそこに向かう。○○地区の第6倉庫だ。捜一に連絡して確保に向かわせろ」


「！！了解しました！」



ラフな白いTシャツに袖を通すと車のキーを引っ掴んで、そこを飛び出した。

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