ふるや違いです！5【名探偵コナン】

13-15 ページ39

．


「もうまもなく警察が来る！お前らは、大人しくっ、この小五郎様にやられてろ！！」


「コナンくん、Aさんのところへ！」


「言われなくても！」



毛利さんはどこか生き生きとした様子で戦っている。その横で負けず劣らずの格闘を見せる蘭さん。安室さんも次々に襲いかかる男たちを制圧しながらコナンくんに指示を出している。

コナンくんは言われるより早くこちらに走ってきていた。




「Aお姉さん！…っ！？昴さん！？」


「コナン、くん、昴さんがっ！」



私は上体を起こして横たわる昴さんの元に近づいた。その姿はコナンくんもすぐに気づいたようで、目を白黒させている。



「昴さん！…肩を撃たれたみたいだ。でも大丈夫、急所は外れているよ」


「でもっ、出血が酷くて、少しも動かないの！早く病院に、」





「っAさん！！くそっ、コナンくん伏せろ！！」





コナンくんが昴さんの様子を見てくれて、命に関わることでは無いと教えてくれたけれど、先程の様子から、昴さんに生気を感じられない私はコナンくんに言っても仕方ないというのに必死になる。

そこへ安室さんの慌てたような声が響いた。



続けて、間髪入れずに一発の銃声が響いた。




「安室さん！？」


「あ、むろさ…」




私が見たのは、銃弾の放たれたその弾道に飛び込む安室さんの姿だった。

13-16→←13-14

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す