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「あーあー、美しい姉弟愛だこと」
「涙がでるねー」
後ろからバカにしたような声が聞こえて私は快斗くんを背に振り返った。顔を引きしめて取り囲む男たちを見上げる。
「こんなことして…」
「タダじゃ済まないってか?」
「こえーこえー、何されるのかしら〜」
余裕そうに茶化して言う男たちに負けじと立ち上がって睨みつけるけれど、体格のいい相手に圧を掛けられては、自分の非力さを思い知らされるだけ。
「私が来たんだから、快斗くんを帰して。もう必要ないでしょ!!」
とにかく、私ができることはこれだけだ。私を誘き出す為に快斗くんを捕まえたんだから、私が現れた以上快斗くんはもうコイツらにとっては用済みのはず。
なんとかして、快斗くんだけでもここから解放しないといけない。
「その予定だったんだけどな?こいつ、クソ生意気でよ」
「捕まえるときに俺の事を殴りやがったんだよ。あー痛え」
どこから現れたのか、倉庫の奥からまた人が増える。快斗くんに殴られたらしい男の顔は、確かに頬が少し赤いが別に“だからなんだ”という感じだ。大した怪我では無いし大騒ぎするほどのものでもない。
「だからこいつは死刑」
「…は?」
思わず素で乱暴な返しになった。
「お前もお前の弟もここで処刑しまーす」
「厄介な姉弟だぜ全く」
「それじゃ。…縛れ」
「ちょっと、いっ…たい!!」
愉快そうに言い放つ男たち。正面に経つサングラス野郎が最後にそう言うと、両脇から現れた男に腕をひねりあげられた。
関節っていうものを知らないのかバカ!!!とは言えないけれど、あまりの乱暴ぶりに唸り声が喉の奥で鳴った。
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あまね(プロフ) - いっそのこと一妻多夫制度設けません???? (8月19日 18時) (レス) @page48 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
TAKE - 面白いですね!続き楽しみにしてます!頑張って下さい!! (7月2日 12時) (レス) @page48 id: 20d3cc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 面白すぎて一気読みしました!続きが気になりすぎます!! (2023年5月10日 5時) (レス) @page48 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
お話仕掛け人(プロフ) - ココナッツさん» お話楽しんでいただけて嬉しいです!感想もありがとうございます。これからの励みになります! (2023年5月4日 12時) (レス) id: 8b74387362 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - 初コメ失礼します!ふるや違いで平凡とは言えない生活を送ることになった主人公ちゃん…物語の流れに引き込まれ一気読みしてきました笑 最高に大好きな物語です´`* これからも応援してます! (2023年4月28日 12時) (レス) @page42 id: 160792ee1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お話仕掛け人 | 作成日時:2022年8月10日 17時