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「それに、Aさんを狙う奴らをもう間も無く捕まえられると思いますから、Aさんこそあと少しの辛抱です！僕について回られるのはウンザリでしょうから」
「そんなことありません！私もこの時間がとても好きです！！私、安室さんが居てくれるから安心して、」
「ふふ、」
「安心して…過ごせているん…です」
思ってもいないことを言われて、つい勢いよく言い返してしまった。熱く語り出そうとする自分に気づいて恥ずかしくなり、言葉が尻すぼみになる。そんな私を見て、安室さんはまた優しく笑った。
「ありがとうございます。Aさんにそう言って貰えて良かった。…さあ、着きますよ」
「はい！あの、お仕事、頑張ってくださいね」
「えぇ。Aさんも」
ゆっくりと停車した車から外へと出る。
本当はお見送りしたいけれど、私が中に入るまで安室さんは車を発進させないので、大人しくポアロの扉を開けた。
そしてガラス戸を通して走り去る車を見えなくなるまでお見送りする。
「おはようございます！Aさん！」
「あ、梓さん！今日もお願いします！」
首を伸ばして外を見ていると後ろから声をかけられて振り返る。梓さんがエプロンの紐を結びながらバックヤードから出てきたところだった。
「今の車、安室さんのですよね？…やっぱりおふたり、むふふっ…」
「ち、違いますよ！！安室さんの名誉のためにも否定させてください！！」
「えー！私はいいと思いますけどね！美男美女で」
「そんなこと言ったら、梓さんだってそうじゃないですか〜」
梓さんと2人だけのシフトの時はいつもこんなふうにお話をしながら始まる。私も荷物を置いてエプロンを着て、ダスターを手に取ると一卓一卓、テーブルの上を拭いて回る。梓さんはお湯を沸かして豆を挽いて…と分担作業も阿吽の呼吸だ。
「今日も、来てくれるお客さんのために頑張りましょーう」
「はーい！」
CLOSEだった札をOPENにひっくり返し、喫茶店に相応しい音楽を流して、今日もポアロは開店する。
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あまね(プロフ) - いっそのこと一妻多夫制度設けません？？？？ (8月19日 18時) (
レス) @page48 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
TAKE - 面白いですね！続き楽しみにしてます！頑張って下さい！！ (7月2日 12時) (レス) @page48 id: 20d3cc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 面白すぎて一気読みしました！続きが気になりすぎます！！ (2023年5月10日 5時) (レス) @page48 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
お話仕掛け人(プロフ) - ココナッツさん» お話楽しんでいただけて嬉しいです！感想もありがとうございます。これからの励みになります！ (2023年5月4日 12時) (レス) id: 8b74387362 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - 初コメ失礼します！ふるや違いで平凡とは言えない生活を送ることになった主人公ちゃん…物語の流れに引き込まれ一気読みしてきました笑 最高に大好きな物語です´`* これからも応援してます！ (2023年4月28日 12時) (レス) @page42 id: 160792ee1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お話仕掛け人 | 作成日時：2022年8月10日 17時
