ふるや違いです！5【名探偵コナン】

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バイト先でコナンくんに叱られて、赤井さんと電話で話したあの日からまた数日が経過。

大学院はちょうど長期休暇に入り、私の生活スペースは安室宅かポアロに限られていた。


外出は安室さんと一緒にするのがマストで、なのであの電話以降、赤井さんとはちゃんと話し合えていない。

私が引き出しの奥に仕舞い込んだ、前のスマホを使えば通話は可能だけれど、その行動に移せないのはやっぱり私が臆病だからだ。


まあ、おかげで逃走したと聞いた犯人たちに目をつけられることも無く、順調に過ごしている。
しかし、いつまでも引きこもりをしている訳には行かないのも事実。ただでさえ忙しい安室さん、基、降谷さんだ。

最近は私の生活に合わせて動くことも多くなり、睡眠がとれていないようだった。目の下にくっきりと隈が浮かんでいて、私はそれを見る度に小さな罪悪感を募らせている。



「今日は17時あがりですよね？また反対車線に車をつけて待ってますね」


「ありがとうございます」



今日は安室さんのシフトが入っていないにも関わらず、家からポアロまでの道のりを車で送ってくれていた。私をポアロに降ろして降谷さんは別の仕事へ。私が上がる時間になるとポアロの向かいに白のRX-7が停る。私を家まで送ると、そのまま一緒に家に帰る日もあれば、また別の仕事へと行ってしまうことも多々あった。


ここのところはずっとこんな感じで、さすがにそろそろ私一人での行動をしていかなければと思い何度か提案してみたが、いつも却下されて話が終わる。




「ちゃんと、眠れていますか？もし送迎が難しい時は言ってください」


「平気ですよ。苦なんか感じていません。むしろ、この時間が僕は好きです」



ハンドルを切りながら安室さんが柔らかく微笑む。

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