ふるや違いです！5【名探偵コナン】

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「スマホのGPSは！？」


「スマホの電源が落とされているみたいだ」



宛も無く探し回っていると、向かいからスケートボードを走らせたボウヤが現れた。

開口一番にGPSのことを問われたが、それは俺も最初に思いついたことだ。
以前申し訳ないと思いつつも、彼女のスマホに忍ばせたGPSの機能。スマホの充電が持つ限りそれは有効だが、充電が切れたのか、故意に落とされているのか、彼女の足どりは追えなかった。



「どうして急に！何があったの！」


「…すまん」


「すまんって…喧嘩でもしたの？」



ボウヤに問われても自分の不甲斐なさに、意味の無い言葉が零れるだけ。

これでは、どちらが大人でどちらが子供なのか分からない。



「俺は、どうすれば…」


「昴さん…。きっと無事だよ！ああ見えて、Aお姉さん案外へこたれないし！」



励ますように明るく言われて、俺は一度深呼吸をする。



街はまだ眠っていないが、小学生が彷徨くには遅すぎる。

小さな彼を見て、失っていた冷静さをいくらか取り戻した。


見当もつかないまま歩いていても意味は無い。ボウヤをこれ以上連れ回す訳にもいかないので毛利探偵事務所まで送り届けることにした。

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