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鼻先がガンッとぶつかって、じわりじわり痛みが広がる。
「うへぇ…」
何事かと冷静に状況を考える間もなく、ギュッと抱きしめられて、そのあまりの力強さに息苦しささえおぼえる。
背中に回された腕が、更に安室さんの方へと引き寄せられるので、その腕の中にいる私の顔は安室さんの胸板に擦り付ける勢いだ。
彼のスーツ越しに、いつもポーカーフェイスで冷静沈着な彼からは想像つかない程の速さで、打ち叩かれる鼓動が鳴っているのを感じる。
「ちょと、くるし…、」
「……良かった」
しっかりとホールドされ、背骨が折れるのでは無いかと思うほど力を込められて、加減を知らないのかこの男!とほんの少しだけ心の中で悪態を着くけれど、ポロッと小さく零されたその言葉とその脈拍から、彼がどれだけ私を心配していたのかを悟った。
私がSOSを込めて咄嗟に繋いだ電話。
きっとそれを受けて、急いで風見さんに連絡を入れて指示を出したのだろう。
自分が現場に行く訳にはいかないから…
「良かった、本当に…」
さっきからそればっかり繰り返す安室さんのその言葉の中に、ほんの少しだけ悔しさも垣間見えた。
「直接助けてあげられなくて、すみませんでした…」
「…安室さんのおかげで、生きてます。助けてくれてありがとうございました」
彼からの喉に詰まらせたような言葉を受けて、私は胸に押し付けられて動かしずらい口元をなんとか動かすと、言葉を紡ぐ。
「やっぱり、日本の警察は優秀ですね」
犯人としたやり取りを思い出して、今度は彼にそれを伝えた。私にとって公安
こんなヒーローみたいな、頼れる組織が居るなんて…それをほとんどの日本国民が知らないなんて。
降谷さんに出会えた私は、きっとすごく幸運だ…。
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あまね(プロフ) - いっそのこと一妻多夫制度設けません???? (8月19日 18時) (レス) @page48 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
TAKE - 面白いですね!続き楽しみにしてます!頑張って下さい!! (7月2日 12時) (レス) @page48 id: 20d3cc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 面白すぎて一気読みしました!続きが気になりすぎます!! (2023年5月10日 5時) (レス) @page48 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
お話仕掛け人(プロフ) - ココナッツさん» お話楽しんでいただけて嬉しいです!感想もありがとうございます。これからの励みになります! (2023年5月4日 12時) (レス) id: 8b74387362 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - 初コメ失礼します!ふるや違いで平凡とは言えない生活を送ることになった主人公ちゃん…物語の流れに引き込まれ一気読みしてきました笑 最高に大好きな物語です´`* これからも応援してます! (2023年4月28日 12時) (レス) @page42 id: 160792ee1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お話仕掛け人 | 作成日時:2022年8月10日 17時