TRACK5 ページ6
あの超高いタワーみたいに積み上げられた皿に盛り付けされていた料理の値段が本当に怖い。帝統がお腹減ってて仕方無く食わせてやるって言ったのは俺だけどもうちょい遠慮してメニュー見たり料理選んだり出来ないのかコイツは。あぁ、そうかバカだから出来ないんだった。
「お会計…25086円になります」
「あ…はい」
「…丁度お預かりします。…レシートです」
「どうも」
「いやー!旨かったぁあ」
「……良かったね」
いや旨かったじゃねぇーよ!!俺料理一品しか食ってないのに何お前は十皿も二十皿も食ってるの!?て言うか金出すの俺なんだからまず俺が十皿も食わなきゃいけない立場なのにっ!!
「ほんっとうに世話になったぜ、Aさん!」
「んー…礼には及ばんよ…」
嘘です本当ならこの今持ってる金額だけで生き延びた俺の財布に礼もして欲しいし褒めて欲しいぐらいだ。
「じゃ、またね。運があれば。…出来れば会いたくないって思った俺だけど…」
「ん?何か言いましたか?」
「あいや、何もないから…。と、兎に角俺もう行くから!」
「はい!それじゃあまた飯食わせてくださいよーっ!」
絶対っすよ〜〜!!と言って帝統は一回転けてまた俺に笑顔を向けながらシブヤの渋滞に紛れていった。
丁度帝統が見えなくなった時、俺も行こうっと踵を別の場所へ返しバイクを停めてある人気のない駐車場まで歩き出した。
「______何で彼奴が
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作者名:碧@あおい | 作成日時:2019年6月16日 21時