検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:11,817 hit
小｜中｜大

第零幕 桔梗と孤独 ページ1

__四百年以上も前の事。


少数の妖(あやかし)が一人の旅する妖(あやかし)を中心に産声(うぶごえ)を上げ、数々の地方から仲間をかき集め成長を成し遂げた��奴良(ぬら)組(ぐみ)�瓠�

中心となる総大将(そうだいしょう)は傾国(けいこく)の美姫(びき)と呼ばれる女妖怪を越(こ)よなく愛し、組の妖怪も二人が結ばれるのは時間の問題と考えていた。

__だが、美しい姫には誰にも明かす事が出来ない最悪の秘め事があり、

結局二人が結ばれる事は無く、美姫はその頃京で一番と言われる美貌を備(そな)えた公家屋敷の姫に妖を託(たく)し、総大将の傍に寄り添うのではなく奴良組の参謀長(さんぼうちょう)として傍で仕える事を決意する。

決して後悔はしないつもりであった。

それでも自身の中で煮え滾(たぎ)る様(よう)な想いを抱いていた美姫の前に、最愛なる母君(ははぎみ)と再開するも今や母とは敵同士であり、母の元へ還る事は今更出来なかった。

そんな彼女は意を決し、刀(かたな)を手に取り、母に鋭い矛先(ほこさき)を向け、火蓋(ひぶた)を切り何とか打ち勝つ事に成功するも、力の消耗(しょうもう)や出血が酷く、彼女は絶命した____。


最後に、茜(あかね)色をした椿(つばき)に囲まれながら、彼女は狐独(こどく)の生(せい)に終止符(しゅうしふ)を打ったのだ。









『ーーこの世の秘宝 椿姫(つばき)の刀…

椿姫を持つべき者は、妾(わたし)が死した四百年後に現れるであろう。そして、その時こそ…______の刻だ。』

.→



→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って！｜面白い！→ )

点数: 9.9/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
94人がお気に入り
アイコン この作者の作品を全表示｜ お気に入り作者に追加｜アイコン 感想を見る
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム： 感想：  ログイン

アヒル - この物語すごく好きです。更新頑張ってください！ (2019年12月15日 14時) (レス) id: 389485fa80 (このIDを非表示/違反報告)
 アヒル - この物語すごく好きです。更新頑張ってください！ (2019年12月15日 14時) (レス) id: 389485fa80 (このIDを非表示/違反報告)
 真夏の夜(プロフ) - 続きが気になります！楽しみです！ (2019年11月11日 15時) (レス) id: 1160d728c9 (このIDを非表示/違反報告)
 ハルっち(プロフ) - 五月七日さん» ありがとうございます!長く続かないしぐーたら更新ですけど頑張ります(笑) (2019年4月6日 12時) (レス) id: 7bbb5d9c34 (このIDを非表示/違反報告)
 五月七日(プロフ) - 凄く面白いです！続きが気になります。応援してます！！ (2019年4月5日 2時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名：碧@あおい | 作成日時：2019年4月4日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。