番外篇 ページ33
「おにーちゃん!!」
「私たち頑張ってちょこれーと作ったのー!!」
そう言って妹達が各々手に抱えた箱を見て俺の頬は綻んだ。全く可愛いことをしてくれるものだ。…大方、母さんがバレンタインデーの事を妹達に教えたようだ。
「難しかったけど、…お兄ちゃんの為に頑張ったのっ!!」
「ママやエマが手伝ってくれたんだよ!!」
「うー…慣れなくて指切っちゃった」
…驚いた…。
まさか、一から個人でチョコレートを作っていたなんて。…刃物は危ないから、チョコレートを刻んだのは母さんだと思ってたけど。…まさか、それも俺の為??
「…良いよなぁ兄さん。
俺達はママしか貰えないのに〜!!」
「完敗だっ…!!どうやったらあんな女子の理想の男になれるんだよ…」
と、弟たちから羨ましそうな視線や言葉が送られる。
「お兄ちゃん!」
『…エマ。どうかしたの?』
「…分かってるクセにー!!
はい、これ!ハッピーバレンタイン!」
「私からも」
後からやって来たエマとギルダ。
その二人も妹達と同じ様にバレンタインのチョコレートらしき物を持っている。
『ふふ…ありがとう、』
俺の、大好きな家族達。
チョコレートを受け取った俺は凄く舞い上がった。心踊っていてどうかしている。
「兄さん…大丈夫か?」
「あはは……流石に女の子全員からチョコレート貰ってるんだし、運ぶの大変だろうね」
『…うっ…重っ、たい…』
…あーあ、こうなるならちゃんとチョコレート入れる箱とか用意したら良かった。
「あらあら。妹達から沢山貰ったようね、A」
『か…母さん……っう〜』
俺がこんなに重いもの持ってるにも関わらずニコニコ笑いやがって…!
いや、待てよ。何で…俺に何か様があって、母さんは俺の前に現れたのか…?
……まさか、
「そのまさかよ、ハッピーバレンタインA」
…もうチョコレートは良いよ…。
「久し振りに気合い入れてみんなの分のチョコレート作ったのだけれど…少し多めに作ってしまったのよ」
…絶対わざとだろ、母さん。
………でも、ありがとね。他のみんなも。
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白桜姫 - 最&高です！続き待ってます\(//∇//)\ (2019年3月1日 13時) (
レス) id: b2ef42075e (このIDを非表示/違反報告)
ハルっち(プロフ) - 桜空さん» コメント有り難う御座います！面白い等、更新頑張って下さいと言う名の励ましがあれば私は無敵です！笑 (2019年1月24日 21時) (レス) id: 7bbb5d9c34 (このIDを非表示/違反報告)
桜空 - コメント失礼します。 めっちゃ面白いです！これからどーなっていくのか、主人公がどんな判断をしていくのかが楽しみです！更新頑張ってください！ (2019年1月24日 17時) (レス) id: fcb91909ae (このIDを非表示/違反報告)
ハルっち(プロフ) - ふすまさん» 有り難う御座います！『59984』を使わせて頂きます！認識番号を提案していただいて、本当に嬉しいです！ (2019年1月20日 15時) (レス) id: 7bbb5d9c34 (このIDを非表示/違反報告)
ふすま - 分かりづらくてすいません…通常の認証番号を右から読むと生まれた順になるんです。分からなかったら約ネバ 認証番号で出ると思います。番号は59984〜50094あたりがいいと思います。たぶん (2019年1月20日 15時) (レス) id: 2103b37c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るみえーる | 作成日時：2019年1月16日 23時
