殲滅の罪【七つの大罪】 (ページ5)

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第5話ページ5

「…

この寝顔。

この体曲線(ボディライン)。

このニオイ。

この弾力…

やっぱり女だな!!」

「このっ…確信犯!!」

…少女が被っていた鎧をぽいぽいと投げ捨て、自身の寝床まで運んできたメリオダスは「この弾力…」と呟きながら少女の胸を片手で揉みしだく。そして、確信していても少女の体を触ることを止めない…。

「ん…」

と、目が覚めた少女が起き上がり、この状況を理解して顔を紅く染める。

「あ…あの…………？」

　

「…動悸(どうき)にも異常なし!」

「あ…ありがとうございます？」

だか、メリオダスはそんなことも気にせず、少女の胸を揉む。

「このヤロ～～…飄々(ひょうひょう)と!!」

「…こ…こは……？
あの… 私はなぜ………………？」

「ふら～～～ッと店に入ってきていきなりぶっ倒れたんだお前」

「……店…？」

「〈豚の帽子〉亭!オレの店なんだぞ」

「あなたが……店主(マスター)さん…？」

「そんなに可笑しいか？」

「い…いえ!そ、その背中の…」

「ああ!」

「…………てっきり剣士さんかと

＿＿＿きゃっ…!!」

少女がそう言葉を発した瞬間、メリオダスは剣を抜き、少女へと目掛けて振り落とす……

いや、

「…刀が…折れてる…？」

「へへーっ…びびった？柄(つか)だけでもチラつかせりゃそれなりに見えんだろ？これぞ食い逃げへの抑止力ってやつだ!!」

そう言ってメリオダスは、刃折れの剣を少女に見せた。

「酒場にはいろんな客が来るからな…店主(マスター)も大変だよ。」

「てめーの飯を食わされた挙げ句に金ふんだくられる客の方が気の毒だ。」

___「…!

わあ～～～っ!!喋る豚さんだぁ!!

この前父上に誕生日プレゼントにおねだりしたんです!」

「ホークだぜ!」

人間の言葉をハキハキと喋るホークに気付いた少女はホークに抱き付き、ホークの体を撫で回す。が、

「お前の豚はなんて言うんだ？」

「……………」

メリオダスがそう聞いた瞬間、少女は俯き、その表情は暗く染まった。

「…そだ、腹減ってないか？

＿＿よけりゃ食わしてやるよ」

「ひいっ!?」
　

「…ポークちゃんを？」

「ポークじゃねえ!!ホーク!!」

「残念ながら店の飯!」

「このクソが…紛らわしい言い方すんな!」