青藍 -AoAi- (ページ10)

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▼　Episode 9 ページ10

『…(?)…あの～
私の顔に何かついてますか?』

…何故でしょう。

紡がレッスン室から出ていったほんの数秒後、どうしてか此処にいる7人の素質達に私は視線を向けられている…何故でしょう。

疑問過ぎて『私の顔に何かついてますか?』って聞いちゃったよ…疑問過ぎて…。

「え!あっ…いや、その…綺麗な人だな～って…」

『え』

「す、すいません!
いきなりこんなこと言って…」

『あ…!いえいえ。逆に嬉しいですよ!
それに…えーと、あなたも格好良いですよ!ていうか…名前知らないんで…教えてもらっても良いですか?』

ちょっと名前何て言えば良いかわかんなかったから、教えてくれたら助かる。
教えてくれなきゃ今後困るんだけどね。

「ああ…オレ七瀬陸って言います!18歳です!」

『へえ～。私と同い年なんですね!』

「え…?」

『え?』

な、なに…?

「｢｢ええっ!!｣｣」

「本当に18歳なのか!?」
『は…はい。』

「お兄さんより上かと思ってた…」
『ええ…!』

私って…そんなに老けて見えるのか…?

「凄く綺麗だったから…
てっきり僕と同い年か上かと思ったよ。どうもはじめまして、逢坂壮五です。」

『はじめまして!逢坂さん!』

「よろしくね。Aちゃんって、
呼んで良いかな?」

『はい!』

「うん。僕も下の名前で呼んでくれて構わないよ。敬語も無しで」

『あ、はい……う、うん!』

壮五さん…かぁ。

めちゃくちゃ格好良いだけど…

「で、俺が二階堂大和。
よろしくA。」

お…いきなり呼び捨てか。
親しみやすい人なのかな?

『よろしくお願いします。二階堂さん』

「ああ。俺のことも下の名前で呼んでくれて良いし敬語もいいよ。」

え…

『や…大和…さん?』
「“さん”付けもなしー。」
『…や、大和!』
「そうそう。」

うん。大和って

なんか…凄い人だな。

「四葉環。よろしくつーちゃん。
下の名前で呼んで。敬語もいらないから。」

『よろしく環!』

なんかつーちゃんが気になるけど…

「俺は和泉三月!よろしくなA!
俺も敬語と下の名前で呼んでくれて良いぜ!」

「私が和泉一織です。よろしくお願いしますAさん。」

『三月に一織くん…よろしくね!』

苗字一緒だから、2人は兄弟かな?
私の予想だけど…三月がお兄さんで、
一織くんが弟…かなぁ。

「おう!でもAってどっちが年上かわかんのか?」

『予想だけど…三月がお兄さんで一織くんが弟だよね?』