青藍 -AoAi- (ページ2)

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▼　Episode 1 ページ2

『……』

天気が良い日曜日のお昼頃。

デパートで先程まで買い物をしていたが
少し疲れてしまいカフェで休む事にした。

『…うま。』

さっきカフェの席に座ったと同時に頼んだパンケーキを口一杯に食べる。

パンケーキは二段重ねで一番上のパンケーキにはホイップクリームがたっぷり過ぎる大きな渦巻型に絞られていて苺のトッピングがまぶしてある。そして仕上げに蜂蜜。

こんなの旨いに決まってる…。

　

『…♪』

美味しすぎて顔がだんだん綻んでいく。

「あの娘可愛い～!」
「凄く幸せそうな顔してるね!」

『……?…(何か言われてる…?)』

この時、
Aの回りには幸せオーラで囲われて
お花が飛んでいたらしい…。
(他のお客さん曰く)。

…でも美味しい事には代わりないらしいが。

『ん～!苺最高っ。』

と、苺を堪能していると…

___「すみません。相席良いですか?」

　

…誰かがきた。

『か…構いませんよ!』

いきなり現れたからちょっと焦ったな…。
何か目の前に座られると何か緊張する…。

___「きみは…月詠 Aだね?」

『は?』

何でこの人苗字も名前も知ってんの!?初対面なのに…!!えっ…ヤバイ系の人…か?

「はは。“何で?”って顔してるね。」

『いや、そりゃそうでしょ!!』

いきなり前に座られて、
苗字も名前も言われたら驚くでしょ!?

「実は僕はこう言う者なんだ。」

そう言って私の前の椅子に座った若らしいおじさんは私に、名刺らしき物を渡してきた。

『…小鳥遊プロダクション社長……
小鳥遊音晴…って……しゃ…社長!?』

何で社長なんて偉い人が私に…?

ちょっと心の中でヤバイ系…?
とか本人の前で思っちゃった…。

心の中の声…聞こえてた?