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第7話 ページ9

【毅】

よく考えろ…

あいつの手元には4枚。

つまりまだ引ける確率は高い事になる。

あいつがJOKERと言ったのは俺から見て左から2番目。

って事は一番右を取ればいいのか?

ここは考えても仕方が無い。

なんせ制限時間もある。

右を取る!!



壮吾「ハハハハハハハ!!!」


俺がカードに手を置いた時あいつは狂ったように笑いだした。


毅「なんだよ…!」

壮吾「いいや?どうぞ?」


一瞬俺は戸惑ったが仕掛けだと思い右を取った。


毅「よし。」

壮吾「チッ…」

毅「案外いけるもんなんだな。」

壮吾「絶対負けないから。」


あいつは俺の手元を見てすぐに取った。

揃ったのか…これで2分の1…

俺の手元はクローバーの3

JOKER引かなければいいが…

もうここは運に任せよう。

自分で言うのもなんだがかなりの強運の持ち主だと思う。

いつも運は味方してくれるからな。

さっきとは真反対の左のカードを一気に引き抜いた。


壮吾「運に任せたのが……ダメだったみたいですね?」

毅「マジかよ……」


俺はJOKERを引いてしまった。

運に任せなければ良かったと今更ながらに後悔する。


毅「けど、お前が引かなければいい話だ。」

壮吾「それは……クローバーの3を引かなければいいと?」

毅「……!?なんで知ってんだよ!!」

壮吾「僕は能力者ですよ?」


やっぱりこいつ…



【透視】持ちだ。

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作者名:ルテラ | 作成日時:2019年5月8日 22時

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