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「 す、すみません寮長！」
部屋に駆け込んできたのは一年生だった。 眠りにつこうとして眼鏡を外していた為掛け直し、部屋に来た理由を尋ねると
「 寮の廊下が不自然にびちょ濡れなんです！ まるで、シャワールームから身体も拭かずに歩いてきたみたいな……」
「 足跡は？ どこで止まっていたかわかりますか？」
「 西の部屋です」
こちとら今から寝るところだと言うのに、あのワニときたら……。
事件の犯人は既に分かっている、あの大食いで凶暴なワニだ。 またシャワールームに篭ってワニの姿に戻るなんて、本当に学習しないですね。
「 分かりました。 僕が今から行きます。廊下の清掃もやっておきますので君は早く部屋に戻って下さい」
「 あ！は、はい！」
マジカルペンを持ち出し、一年生が言った通りびしょびしょの廊下を片っ端から綺麗にしていく。 自分の家でもないのによくもまあここまで自由にできる。
＊＊＊
廊下を水浸しにした犯人の部屋にたどり着き、数回扉をノックするも、反応がない。 「入りますよ」と一声掛けて扉を開くとそこに彼女はいた。
「 ……ああ、アズール。どうした？」
電気も付けずにじっと窓の外を眺める彼女は人間の姿のままずぶ濡れだった。
何も言わずに詰め寄り、熱でもあるのかと確認するが至って正常で、寧ろ冷たい程。
「 一年生が、廊下が水浸しになっていると言われて掃除をしてきたんです。 犯人はきっと貴方じゃないかと思いまして」
「 もう少ししたら掃除しようとしてた｣
「 それで誰かが怪我したらどうするんですか！ ……貴方、髪も身体もビショビショで風邪をひきたいんですか？！」
海を見つめるばかりで口癖の「 腹減った」さえ言わない。彼女の部屋はいつも隠し持っている缶詰めのゴミがあるのだが、食べた痕跡すらない。
「 全く、手間のかかる人だ｣
床に落ちていたタオルを拾い、濡れたままの彼女の髪の毛の水気を拭き取る。普段から人に触られることを好まない彼女が暴れもせずに嫌がる素振り1つ見せない。
そこではたと気づく
首に青紫色に変色し鬱血したような後とカサブタを
髪を掴む手に力が籠った。 決して彼女が自分で間違ってでも付けられる跡じゃない。
「 どうしたアズール」
落ち着け。 こんなのはただの痕跡にしか過ぎない。
動揺を悟られまいと手の動きは止めずに彼女と適当な会話を続ける。
それでもやはり目に入ってしまえば、胸のざわつきは治まってなどくれやしない
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愛(プロフ) - 蒼井とーるさん» はじめまして、コメントありがとうございます！夢主イラスト可愛いと言って頂けて嬉しいです( *´꒳`*)ゆっくりではありますが更新頑張ります！ありがとうございます！ (2021年12月1日 18時) (
レス) id: 1c0863e534 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる(プロフ) - 夢主イラスト、とてもかわよくて推せます！性格も最高に面白くて大好きです！頑張ってください！ (2021年12月1日 4時) (レス) @page5 id: f4c569577f (このIDを非表示/違反報告)
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