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「 あ、あのさ……コレ、やるよ」
多分違うクラスのやつだと思う。 獣人のサバナクローだという目印のオレンジ色のベスト。見たことない顔の男が差し出してきたのは購買部で売っているあんぱん。
「 どーも」
「 じゃ、じゃあな……！！」
とって食ったりしないのに、ソイツは脱兎のごとく教室から飛び出して行った。変なやつだなあ、と思いながら渡されたあんぱんを頬張る。 この学園の食べ物は実に美味しいもので溢れていて俺はずっとここの食堂か購買部に張り付いててはダメだろうかと何度考えたことか。
甘さ控えめで、餡は固すぎず粘土も丁度いい。
「 おや。今日は僕が差し上げなくてもオヤツ、持っていたんですね」
「 いまさっき貰った。 でもジェイドも持ってるならくれ」
「 構いませんが……そのパンは一体何方から頂いたのですか？」
「 顔も名前も知らないやつ。さっさと出ていったからもう廊下には居ないんじゃねーかな」
俺に食べ物くれるやつなんて、シルバー、フロイド、アズール、ジェイド。 この辺りを除けばいないか……ああ、ジャミルとカリムはジャンルが違う。アイツらはご飯を奢ってくれる。
まさかあんぱんを貰えるなんて思っても見なかったから、顔をきちんと覚えておけばよかった、次また腹減った時に強請る相手を逃すなんて。 しくじった。
「 見ず知らずの人から……Aさん、僕やアズールな見ていないところで脅しでもしましたか？｣
「 脅しで飯が食えたら俺も苦労しないっつーの。 俺、人の顔とか名前覚えるの苦手なの知ってるだろ。サバナクローのやつだったんだけど、なんで俺なのかねぇ」
「 …………サバナクローの方が？」
一時期、サバナクロー寮生が中心とする運動部からの勧誘を受けていたAは、腹が減るという理由で断り続け、それでも向こうが執拗く食らいついてくるので生徒を一人噛み付いた過去がある。 それ以来は警戒されていたのに、なぜ急にまた……。
自分の思い過ごしなら、そうですか。の一言で済む話だが、タイミング的にもどうやら裏がありそうで。
「 なージェイド、次の次って飛行術だろ？ 俺、腹痛ですって事で見学しながら飯食っちゃダメかな｣
「 腹痛なのに食事をしていたら流石にそれは怒られますよ。 もっとマシな理由にしましょう」
万が一の際は、首にあるチョーカーに頼らざるを得ませんね。
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愛(プロフ) - 蒼井とーるさん» はじめまして、コメントありがとうございます！夢主イラスト可愛いと言って頂けて嬉しいです( *´꒳`*)ゆっくりではありますが更新頑張ります！ありがとうございます！ (2021年12月1日 18時) (
レス) id: 1c0863e534 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる(プロフ) - 夢主イラスト、とてもかわよくて推せます！性格も最高に面白くて大好きです！頑張ってください！ (2021年12月1日 4時) (レス) @page5 id: f4c569577f (このIDを非表示/違反報告)
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