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「 ……なにこれ」
「 首輪ですよ見て分かりませんか？」
「 んべえ……不味っ」
「 何でもかんでも口に入れる癖なんとかしてください！」
＊＊＊
本日のモストロラウンジは利用者が多い。
呑気に欠伸をかきながら次はどの失敗した料理を食べてやろうかと目を光らせていると、突如首元が引っ張られた。
お陰でバケツの上から派手にすっ転んだ俺は厨房のヤツらから白い眼差しを向けられることとなった。 サボるな。 というアズールからの指示か。
「 俺、犬じゃないのに引っ張りやがって……｣
「 ナマズちゃんこっちフォロー入ってー」
「 んー」
首元に付けられた、一見オシャレなチョーカー。 だがそれは見えない鎖で繋がれたアイテム。 付けた相手が付けられた側の手綱を握れるというもの。 付けられた側は自分で外すことができない。 半径50km以内ならば相手の行動は手に取るように分かるという悪趣味極まりない。
「 お腹空いた……」
「 ナマズちゃんさっきからそればっかじゃん。 こっちいいからデザート盛り付けお願い」
「 美味い……」
「 ナマズちゃん、アズールがすっげー顔してこっち睨んでんだけど。 つまみ食い、バレてるよ」
俺は正式にアルバイトしている訳じゃないからこれぐらいは大目に見て欲しいものだ。 どうせならVIPルームの監視役としてのんびりゴロゴロ寝転がりながら飯を食っていたいものだが、「 それはタダ飯なので却下です！」と、契約書を盗もうとするやつが居たら捕まえると言っているのに話を全然聞かないアズールは頭がかたい。
「 おや。 Aさんがホールとは珍しい｣
「 フロイドが甘やかすからつまみ食いばかりして支障をきたすので致し方なくホールに回しました｣
「 ……8番テーブルで既に餌付けされていますが｣
「 今呼び戻します」
やや乱雑に右手を引けば、口に食い物を加えたままAがノロノロと歩いて戻ってきた。 何故、ホールに出したばかりだと言うのに既に食べ物にあり付けているのか。
「 誰もホールで食べてきていいとは言っていませんが？」
「 リリア先輩がいたから飯貰った」
「 今後一切仕事中の食事は禁止です」
「 やだ」
「 ダメです」
俺の唯一の楽しみを奪うつもりか。 そうかそうか、だから俺に赤いお飾りなんて付けてきたんだな。
戻りなさい。と、踵を返すアズールの視界が一瞬で暗闇に包まれた。
「 飯食わせないならお前を食うまでだな｣
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愛(プロフ) - 蒼井とーるさん» はじめまして、コメントありがとうございます！夢主イラスト可愛いと言って頂けて嬉しいです( *´꒳`*)ゆっくりではありますが更新頑張ります！ありがとうございます！ (2021年12月1日 18時) (
レス) id: 1c0863e534 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる(プロフ) - 夢主イラスト、とてもかわよくて推せます！性格も最高に面白くて大好きです！頑張ってください！ (2021年12月1日 4時) (レス) @page5 id: f4c569577f (このIDを非表示/違反報告)
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