ゼルダの伝説 月の子守歌

第三十九話　私が行ってあげないと…私が行かなければ！！ ページ45

ル「リンク！！！」

私が金色の狼から庇おうとした瞬間、違う時空に飛ばされていた
またトリップ？

いや…待て…この血生臭い臭いは…戦場？

？「うぅ…ぁう…」

誰の声だ？この声は…あの子？

？「まんまー…まんまー！！」

おぼつかない声で叫ぶ少女に近づこうとしても、どんどん離れていく…

待って！！その子に会わせて！！その子は！！その子は！！

〜神子よ〜

誰の声だ！？

〜彼女こそが全ての原因…生と死を創りし少女〜

どういうことだ？あの子は今もあの戦地で一人で泣いてるんだ！！
私が行ってあげないと…私が行かなければ！！

〜お前は後々知ることになるだろう〜

何を！？あの子が何をしたっていうんだ！？

〜神に選ばれし2人の娘…彼女は一つの神器を手に入れる…
そこまで時をさかのぼるのは…まだまだ先…〜

知らない！！そんなこと知らなくていい！！
あの子に会わせろと言ってるのだ！！

〜お前は…いや、貴方は必要なのだ
ハイラルを救うためには…神に選ばれたのだから〜

神の命令など背いてやる！！

〜神の命令に従えば…貴方の会いたい人に会えるだろう…〜

会いたい人？もしかして…

〜神に選ばれし金髪の青い瞳の少年〜

それはリンク？それとも…

〜どちらとも思っていい…貴方は自分のしてきたことが罪と感じる時が来る〜

？「まんまー！！まんまー！！」

あの子が泣いてる…

〜貴方のしたことは罪じゃない罪〜

？「まんまー！！あぁぁぁ！！」

やめろ！！もう聞きたくない！！もう泣きやんでくれ！！
もう黙ってくれ！！

私だって好きで戦地に赴いたわけではない！！

私だって好きで…好きでこんな身なりになったわけではない！！

〜ここをよく見ろ…晴れている場所と…黄昏の黒雲で覆っている場所がある…〜

それがなんだっていうんだ！！

〜お前はもう戦場にすでに立っている…そう…すでに…〜

？「ままぁぁぁ！！ぱぱぁぁぁ！！」

あの子が…パパを呼んだ？教えてないはずなのに…父親なんていないって…

〜彼女も自分のしてきたことが罪だと感じる時が来るだろう…いずれ…〜

あの子が何したって言うんだ！！あの子は何も関係ない！！
もうやめてくれ！！

？「まま…ぱぱ…もうやめれ…」

もしかしてあの子は…気づいているのか？
自分の父親が何をしているのかを…自分の父親が…敵だと言うことを…

第四十話　「そろそろヤバイな…時間がない…」→←第三十八話　「人の命の重さを決して忘れない…」

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