ゼルダの伝説 月の子守歌

第三十五話　君のその瞳には…何が写っているのだろう ページ40

モイさんと、ルナと、三人で行った泉、フィローネの泉へと歩みは進んでいた

そこには微かに光る光が…

そっと耳を澄ませてみる

〜気を…つけて…この森は…変ってしまった…
黄昏の黒雲が覆う…トワイライトに…〜

トワイライト？影の領域のことか？

〜光の世界の者達は…魂となり…影の魔物が巣くう…場所となり…
私は…光の精霊…青き…目の…獣よ…
我が…光を探して…影の者に…奪われた光をこの器に…〜

青き目の獣…って俺のことを言ってるのか？

♪たららら〜ん♪
光の器を手に入れた！！この中に光を全て入れたら森は元通りだ！！

この器を満たせば、俺は元の姿に戻って
この森も元に戻るんだよな…

だったらやってやろうじゃないか！！

ル「バウ(なんて弱弱しい声…)」

リ「バウア？」

どうしたの？ルナ？

ル「バウ…(急ごう、リンク…だいぶ弱ってしまってる者の声だ)」

まるで自分のことのように悲しそうに見つめるルナ

君のその瞳には…何が写っているのだろう

俺の知ってる世界と、君の知ってる世界は…違うのだろうか？
同じ景色でも、同じ場所でも、見えてるものは違うのだろうか？

ミ「ま、さっさとその光とやらを集めることだな！！」

リ「バウ」

でもどうやって光なんて探すんだ？

ミ「簡単な事だよ！！センスで研ぎ澄ませば光を奪った蟲たちがいるはずさ…
そいつらを殺せば手に入る、簡単な話だろ？」

えぇぇ…そんな面倒な事をしなきゃいけないの？

ル「バウ(行こう、リンク)」

センスを研ぎ澄ましながら、ゆっくりゆっくり歩いて行く
一匹…二匹…どんどん倒していくうちに一つの家の前に来ていた

ここ…カンテラくれた人の家だ…

魔物に脅えて家の中にいるのだろうか？

ミ「あそこから入れるぞ！！」

そう言って、指さすところにはいかにも入ってくれ状態の場所…
俺達はそこに入り中を調べる

キ「ひぃ…なんだよこのでかい蟲…こっちに来るな…こっちに来るな！！」

こんなに人が怯えてる…そんな世の中があっていいのだろうか…
違うと思う、皆笑って過ごせるのが平和なんだ…

でもその平和を誰が取り戻すんだ？俺が？できるのか？

ル「バウ(ここの蟲は抹消した、次行くぞ)」

キ「あ、あれ？蟲が突然消えた？何があったんだ…気持ち悪い…」

俺達は家を後にし、次へ向かった

林檎雨からの素敵な月の子守歌の絵♪→←第三十四話　「バウ！？（蘇生！？このやり方…どうしてこの世界で知られて…）」

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