ゼルダの伝説 月の子守歌

第二十九話　化け物…？俺…が…？ ページ34

ハ「はぁ…えらいことになってしまった…
子供たち…生きててくれよ…頼りないパパを許しておくれ…」

見るからに傷ついた表情のハンジョーさん
本当に…子供達が連れ去られたんだ…

トアル村自体に何かがあったわけじゃないみたいだけど…

でもカボチャとか…ぐちゃぐちゃにされてて…

ジャ「おう！！盾のこと…」

盾？今盾って聞こえなかったか？

ル「バウ(近づくぞ)」

俺達は水車小屋の前に近づくとジャガーさんと村長が…

ボ「こ、こら…声が大きい…」

ジャ「例のものを取りに来たぞ」

よく聞こえないな…もう少し近づいてみるか…

ボ「…で、あの盾はまだお前の家にあるんだな？」

ジャ「あぁ、上の物置にあるはずだ」

ボ「そうか！！じゃあすぐに取ってきてくれ！！
わしは、怪我したモイの代わりに子供たちを探しに行く」

モイさんが…怪我をした？
それに…ボウさんじゃさすがに子供達を探しに行けないだろ…

こんな魔物だらけの所じゃやられるのがオチだ…

そう…俺も…

ジャ「剣を持ったあのモイがやられたんだ…丸腰のあんたじゃ無理に決まってる」

ボ「いや…剣ならモイの家にまだあったはずだ…」

ジャ「わかった！！村長、取ってくる！！」

その時、俺は微かに動いてしまった

ジャ「ば、化け物だ！！」

ボ「逃げろ！！！」

化け物…？俺…が…？

逃げてしまった二人を見つめながらルナはやれやれといった様子で話しかけてきた

ル「バウア(だから言っただろう？危険な状態にさらされた今、この村の人達は何を見ても
化け物としか思いようがないんだ)」

そんな…

ミ「ま、いい話が聞けたじゃないか！！クククッ！！間抜けな奴等ばっかり！！
さぁて…どこから行く？」

そう言ってミドナは水車小屋の二階の窓を見つめた…ってもしかしてあそこに行くのか！？
ダメだ…そこに行くにはハンジョーさんにこの姿を見せないと…

ハ「ば、化け物おおおおおおおおおお！！！！！」

遅かった！！

ハ「またわしらを襲いに来たのか！！むっ、娘を返せ！！」

違う！！俺達は助けに来たんだ！！

その声はむなしくも遠吠えになり、ハンジョーさんは俺達に向かって鷹を投げた

ル「バウア！！(いったん逃げるぞ！！その鷹は…大切なんだろ？)」

「ゴメン…リンク」

鷹からそんな声が聞こえた

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