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scene5ー2 ページ12
≪密side続き≫
公園に来てから1時間が経った頃だろうか、事件は唐突に起こった。
さっきまでオレとベンチで寝てたはずの猫が椋のいる方から走ってきて、オレの上着の裾をグイグイと引っ張り、鳴いた。
もしかしたら、椋に危険が迫っているのかもしれないと思い、椋の元へと全力で走って行った。
俺が椋を発見した直後、椋が『─────』と何かを呟いた。
すると、本から白い光があふれ始めたのだった。
椋はやっとオレに気付いたのか、さっきの表情とはうって変わって顔を青くしてオレの名前を呼んだ。
俺はとっさに椋を光から離そうとしたが間に合わず、光は俺たちを包み込んでいった。
ふと光の方を見ると、闇夜から出てきたような蝶がこちらへ羽ばたいて来るのが見えた。
これから何か起こるのか分からない不安もあったけど、俺は大切な家族と絶対に離れないようにする為に、ぎゅっと椋を抱きしめていた。
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作者名:ルクリア | 作成日時:2019年5月16日 15時