私の仕事は声優である（はず？）

練習 ページ14

はぁ、LIVEか。
まあ、出るからには全力でかな。
『マネさん、お願いがあるんだけど。』
マネ「予定は調整してあるから大丈夫。明日からスタジオ使えるよ」
ははっ…！！
『流石マネさん♪』
マネ「毎回言われてると慣れるわよ。今日は？これからどうする？」
『帰って色々準備してきます。明日から忙しいでしょうし。』
マネ「まぁ、いきなり2ヶ月前に言われたらね。分かった、送るわ。ついでに、明日渡そうと思ってた資料も渡すわね。」
『助かります。今回は結構踊ることになりそうだなぁ…』
マネ「まぁ、ユキの事を考えたらね。」
『嫌だぁ！！ダンス嫌いなんですよぉ！！』
マネ「運動全般駄目だものね。」
本当に運動は嫌い。学校であった体育の評価は3運良く4になる位だ。
『良いんですよ！ある程度できたら！！』
マネ「気持ちは分かるけどね。」
『頑張りますけどね。来てくれるお客さん達のためにも。でも、先輩方恨んでやるぅ！！！』
マネ「諦めなさい。あの人達の無茶振りは何時もの事でしょう？」
『そうですけどね！？それとこれとは別！！！』
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ここはターンして、こっちは振り向きざまにウインクかな？でも、ユキだと…
？「おおい、休憩しろよ」
『！！お疲れ様です。良平さん。』
良平「ん。お疲れ様。頑張るのは良いが焦り過ぎんなよ？」
木村良平さん。元事務所の先輩で子役声優の時から気にかけてくださる、とても優しい先輩であり、相談に乗ってくださる事も多い。
『焦ってる様に見えましたか？』
良平「んー、まぁな。いきなり2ヶ月前に言われて焦るのも分かるが焦りすぎると色々見失う。
だから、たまに休憩して周りを見ることも大切だぞ。」
見失うからたまに休憩する…
『そうですね。ユキならきっと「周りはこんなにも素晴らしいんだから！」って言いそうですね(苦笑)』
良平「だろ？」
『はい。ありがとうございます、良平さん。』
良平さんのお陰で色々見えて来た気がする。
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？？？「「「木村君/良平君に良い所取られた！」」」

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