第零席の少女 (ページ26)

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25話ページ26

Asaid

今私は薙切家の家から出て気分転換に歩いている

十傑の席を外された私はもう書類整理をしなくていいって考えると肩の荷が降りたみたいで少し気分がいい

でも休んでいる場合じゃない

何とか薊おじさんがしようとしていることを止めないと

えりなのためにも……

…そういえばえりなが別荘から抜け出したって使用人達が一時期騒いでいたわね

一体どこに行ったのかしら

まぁえりなを連れ出したのは秘書の新戸さんかアリスなのは確定だろうけど

新戸家は薙切家もよく出入りしているし、アリスの別荘はそもそも薙切のところだし、えりながホテル……いや無理だ

心配でしかない

まぁ秘書の子がそうさせないと思うし、

じゃあどこに……

考えて歩いているとふと視界に入った

独立国家みたいな寮、極星寮が

そういえばここは幸平が叡山と食戟して取り壊されなかったのよね

まさか……

私が考えていることはありえないこともあるがあのえりながね…

少し信じられないから不安だったけど私の身体が直感で「いけっ」って言っている

私は糸で引っ張られるように極星寮に向かってインターホンを押した

「はーい、! あんたか」

『こんにちは少しお尋ねしたいことがありまして』

「入りな、茶ぐらいは出すよ」

『あ、はい』

極星寮の寮長さんが入れと言ったので断ることもできず中に入って大広間の方へ行くとメガネをかけて教職のような格好をしているえりなと新戸さん

ちょっとその格好はどうかと思うけど、

で、机に齧り付いている、1年生達がいた

田所「霧島先輩!?」

なんか来てよかったのかな