5.約束 ページ5
「明那さん、コラボって言いました?」
『言いましたね』
知り合いではあるけれども。
自分が月ヶ瀬意外とコラボするなんて、半月以上先の事だと思ってた。しかも男の人。
昨日出てきたばかりの年下の女が、急に先輩という立場の男とコラボしてもいいものなのだろうか。
「...難易度高いですね」
『え、何故』
「ぽっと出の後輩女が易々とコラボしたら燃えるど、私が。」
2日目にして炎上は流石に笑えない。
可愛い女の子を求めてるとか言ってるくせして男好きかよとか思われたらもう本当に生きて行けなくなる。
『大丈夫でしょ、知り合いでした〜とか言っとけば。配信中のA猫被ってるしww』
「あーうるさwやめてもう、緊張しすぎて記憶飛び飛びなんだからwまぁコラボはそのうちね」
『Aのそのうちは半年以内だからなぁ』
「半月以内で考えますちゃんと!取り敢えず月ヶ瀬より先にコラボはまずい気がするから」
『そっか、わかった、月ヶ瀬さんの次は俺だかんね!』
「はいはい」
絶対だから!と念を押されて通話が切れた。
約束してしまったからにはちゃんと考えなくては。
明那とコラボかぁ、また出来るなんて思ってもいなかったな。
同じ箱のライバーに、同じ事をしていた人間が、しかも知り合いがいたのは、正直かなり嬉しい。
「...んは、だめだにやにやしちゃう」
____何の曲を、歌おうかな。
252人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:茉白 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/EdgwYukiCDTss7
作成日時:2022年2月9日 1時