ツルニチニチソウ(桃) (ページ8)

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次の日。待ち合わせ場所に珍しく先に着いている大ちゃん。

『あれ、おはよ。今日早いね』

「おはよ〜！ん〜、まあね。早く目覚めちゃった」

そう言って笑う彼は、ちょっと元気なさげ。

『どしたの？なにかあった？』

いや、これは元気ないんじゃなくて拗ねてるな。私なにかしたっけ、

「昨日阿部ちゃんと電話したの？」

『えっしたけど…なんで知ってるの？』

そう問えば、阿部ちゃんから聞いたとただ一言。

阿部ちゃん余計なこと言ってないよね？

「だから俺もかけよ〜！って思ったのに出ないし」

『えっ、ごめん気づいてなかった』

慌ててスマホを取り出すと確かに彼とのトーク欄に不在着信の履歴。

「阿部ちゃんは良くて俺はダメなの？…って思っちゃって」

む〜、と拗ねてる大ちゃんはめちゃめちゃかわいい。

ほんとは拗ねてるところがかわいいからもうちょっと意地悪したくなるんだけど

さすがに可哀想だから辞めておく。あと朝から拗ねられてたら後々めんどくさいし。

『ごめん、今度からはちゃんと気にしとくね。別に大ちゃんだとダメとかそんなのじゃないよ！…むしろかけてくれるのうれしい』

勇気を出してちょっと素直に伝えてみると、

そっか、って表情は満足げ。

「今度は阿部ちゃんじゃなくて俺にかけてね！」

そういって嬉しそうにニコニコ笑うんだから

ほら、やっぱり大ちゃんも私の事好きなのかな？って思っちゃうのは仕方ないよね、